Yum Audio “Pitch Dropout 2”

Home / プラグインFX / Yum Audio “Pitch Dropout 2”

Yum Audio “Pitch Dropout 2”

LoFi Pitch Dropout 2 - Tape Dropout Plugin | Yum Audio
LoFi Pitch Dropout 2 – Tape Dropout Plugin | Yum Audio

心機一転のYum AudioからPitch Dropout 2がリリースされています。
業務の省力化が行われるのではという推測が正しかったのか、開発に費やす時間が充分に確保されたっぽい印象を受けます。

https://www.makou.com/news-260626/#YUM_AUDIO

機能、操作性

今回もありがたいことにNFRをいただけたので、操作感など簡単に記していきます。

まず下部に新たな機能が追加され、ここでは主にサウンドに加わるノイズを調整できるのですが、ピッチを不規則に揺らせる従来のソフト(LogicのストックプラグインだとTape Delayでこれができる)が(言葉は悪いが)子供だましっぽいというかオマケっぽい挙動をするのに対し、何がLofi化に対してYum Audioにここまで情熱を注ぎ込ませているのかってくらい作り込まれています。
いろいろ細かいことを言ってしまえば、「現実にはそうならんやろ」って挙動や「現実にあり得んやろ」ってオプションの組み合わせがあるとは思うのですが、まあよく出来てると思いました。

そもそも、このドロップアウトの挙動としてインターフェース右側に7種類ものアルゴリズムが用意されてる時点で、いい意味でどうかしていますし、いまプラグイン界にこの冗長さがほしいと個人的に思っています。
世の中にドロップアウトのパターンにはこういうバリエーションがあるってことを知らない人は、仮にClaude Codeを利用したとてこのプラグインを作れませんよ。

Crinkleがなかなかの動きをする(ほかのアルゴリズムはもっと緩やか)。
Crinkleがなかなかの動きをする(ほかのアルゴリズムはもっと緩やか)。

比較的滑らかな変化だったり、上のキャプチャのように激しい動きだったり、挙動はさまざま。下部のノイズ付加機能は、このドロップアウトに連動する形でノイズの強度を変えられたり、高域の減衰を付け加えたり、逆にピッチの揺れのみをなくしたりすることもできます。
ちょっと面白いのがWidth、つまりステレオ幅の調整機能。この手のモジュレーション系のエフェクトにおいては「適度に左右差を出す」って設定にするのが設計的にも操作的にも意外と難しいのに、それが可能な設計になってます。
機能が幾つか追加されたことで、機能を組み合わせたり、肝心の機能を逆にオフにしてみたりと、本来の機能とは違う楽しみ方ができるのはとてもいいと思います。

わかりづらいのがDropoutとMIXとChanceの区別。規模(深さ)や頻度に左右するものですが、これではどれが何だかピンと来ない。もう少しわかりやすい機能名のほうがいいんじゃないかなと思いますね。
特にMIXは一般的なプラグインインターフェース上ではドライ/ウェットのバランスを指すので紛らわしい。