Yamaha “CP88” ちょっと気になる

ヤマハ | CP88/73 Series - ステージピアノ - 概要
ヤマハ | CP88/73 Series – ステージピアノ – 概要

昨日、身近なキーボーディストで何人か集まって2時間程度キーボード談義をしまして、北海道だから自動車所有率高くてキーボードの運搬がそんなに苦でもないけど、これが東京だったり自動車を所有することに興味のない若い人だったりすると、キーボードの軽重は死活問題になるよね、などと話したのでした。
さて表題のYAMAHA CP88。
CP88でググると拳銃ばかり引っかかります。物騒ですね。

ちなみに僕は(仕事で頼まれない限り)ヤマハ製の楽器を使うことがほぼないのです。このサイトで取り上げるのも初めてじゃないですかね。
理由は、大手が苦手だから。二番手、三番手くらいを大体選びます。

さて、CPと聞くといわゆるエレクトリックグランドの音を連想しちゃいますが、いわゆるステージピアノ。
最近このくらいの奥行きの88鍵が定着してきて良き。重さは20kg弱。

SynthtopiaにアップロードされたNAMMにおける動画で機能が確認できます。
もちろん上掲のYAMAHAの製品説明ページでも。

ピアノもエレピも、紛れもなくヤマハの音。
個人的にはいずれもあまり好きじゃない部類の音なんですけどね。
以前何かのときに書いたように、ピアノもエレピも、鍵盤を押してる間はいい響きでも、鍵盤から指を離したときに「モッ」ていう音の変化がなく、余韻がだらしなく聞こえちゃうタイプのは好きじゃないのです。
小気味よい短音が鳴らせないとなると、バラード調の曲はいいとして、引き締まった曲でピアノを使いにくくなるんで。
ハードウェアに限らずソフト音源でも、ノートオフ時にただ音量が落ちるだけのピアノ音色は基本的に選ばないのです。
はじめは「なんでこの音色が気に入らないんだろう」と思ってたんだけど、しっくり来るエレピの音がなくてNord Electroをそのまま録音したらしっくり来たときに自覚しました。

強弱の感じは、あくまで動画で見た限りですが素晴らしそう。
最近は全然やってないけど、ラテンバンドやっていたときにライブハウスでRDを借りると強く弾いてもあのハリが出なくて苦労したもんです。
その、ハリのある音が出てる気配あります。
ヤマハのサイトで松本圭司さん仰る「エフェクトのノリ」も確かにいい。後付け感があまり無いので。
それだけに、余韻部分が残念だなあって。

面白いと思ったのは、動画だと15分くらいの箇所、Jordan Rudessが一瞬映るタイミングでのライブルーピングのデモ。
いや、意見割れると思います。ライブルーピングをやらない人にとっては無用な機能ですから。
クラシックとも弾き語りとも違ってピアノだけでライブする人って案外いて、そうした方々にとって、生ピでも月並みなデジピでも面倒だったルーパーが本体に備わることは可能性が広がっていいんじゃないかなと思います。
ただし既に生ピでその面倒なライブルーピングをやることをアイデンティティとしていた方々には「よけいなことしやがって」って感覚かもしれません。

あとは動画の最後のほうでスマホと一緒に演奏してるのも地味だけど面白い。
スマホのOSのアップデートに追従できるのか、いささか心配ありますけど。

昨日のキーボーディスト談義でも話したのだけど、ホントに上手い人は多少自分が気に食わないキーボードでもいい演奏聞かせちゃう。
なので、つべこべ書いてはみたけど、自分の腕次第というのは理解してます。