Wings Music “Fire”
中国浙江省のエンジニア兼プロデューサーのブランド Wings Music (正式なブランド名が WingsMusic なのか Wings Music なのかは不明)がマルチバンドディストーション、 Fire を配布しています。
バージョンが0.9.4でearly beta版のため、実際に制作で使うのはもうちょっと待って、とのことです。
うちの環境では例の開発元云々の問題のためLogicに読み込めず、「セキュリティとプライバシー」で許可した上でxattr -rcして読み込ませたのですが、validation通らず非互換として読み込まれました。
独特なUIは面白いと思います。フォントはAbleton Liveっぽい。
中国産に限らず幾つかの新興メーカーの音楽ソフトは、ボタン位置やパラメーターの略称、アイコンなど、慣習的(つまり暗黙の了解的に)に浸透したものを無視して結果ユーザーの負担を無駄に増やしがちなのですが、Fireに関してはしっかり踏襲されていて、あまり悩まずに使えると感じました。
Drive、Wavefold(Sound shaper)、Compressor、Stereoizerの4つのエフェクトで構成され、さらにマスターエフェクトとしてEQというか簡単なフィルターとDownsamplerが備わっています。Driveのアルゴリズムは、先日のSoifer SoundのTripleDriveのように、シミュレーションってより活性化関数など正直なかかり方をするものが揃っていて、壊し系路線って感じです。したがって用途はシンセベースやリードシンセなどが中心かなと思います。
Sound shaperにおけるbiasなど、今までぼんやりとしか把握できていなかった概念が、ビジュアライズのお蔭でわかりやすくなってたりもします。