Westwood “Upright Felt Piano”

続けざまになりましたKontakt用のピアノ音源。Westwoodの Upright Felt Piano 、こちらもフリー配布で、昨日のWolnoに比べればダウンロード手順はシンプル。

Upright Felt Piano - Westwood Instruments
Upright Felt Piano – Westwood Instruments
Upright Felt Piano - Westwood Instruments
Upright Felt Piano – Westwood Instruments

動作環境はKontakt 5.6.6以上ですね。
Wolnoはモノラルでベロシティスプリットが1つ、こちらUpright Felt Pianoはステレオでベロシティスプリットが2つ、加えてクロースマイク(Coles 4038)とルームマイク(AKG 414)、サウンドボード(響板)(sE2)でバランスを取ることもできる、というふうにスペック的にはこちらのほうがアドバンテージありますね。

Wolnoの記事で書き忘れてしまったのですが、DTM環境でピアノのステレオ感を調整するのが個人的にはいっちばん悩むとこで、これこそライブラリーの元ネタ収録時のマイキングが自分の気に入ったスタイルじゃないと、後からの調整にも(自分の力量じゃ)限界あると思ってます。
この製品のようにマイク数本でバランスが取れるんならやりようがあるのですが。
なので、一昨年「Pianoteq最高です。マイクの位置変えられるんですよ」って宣うてた学生の言い分に大きく頷けるとこあります。
坂本龍一氏のケースが有名ですが、ピアニストは大体自分のお気に入りのマイクセッティングがあるといいますね。Pianoteqでもいいから僕も自分のお気に入りセッティングを見つけたい。

で、Upright Felt Pianoはけっこう汎用で使える印象を受けたんですけど、たまに音が弱い音程があったり、わずかに音に遅れが発生するのが気になります。
これはしかし音の鳴り始めというか、実際に音が鳴る前にクンッてタメがあるのが現実であって、MIDIでノートを鳴らすタイミングと誤差が生じても仕方ないといえば仕方ない(一般にはタメを犠牲にしてタイミングの正確さを取る)。
でも本来このリアリティは欲しい。

いま書いた妙な音のムラさえなければ、このコンパクトさでこのクオリティならピアノのテンプレ音色として使ってもいいかな、と思いました。
あっ、曲作ろう、って思ったときにすぐ鳴ってくれる、一定のクオリティを持った音源として。