Wavesfactory “Quantum”

完全新製品のソフトウェアエフェクトは久しぶりじゃないですかね。
Wavesfactoryからトランジェントで切り分け、それぞれにエフェクトをかけられる Quantum というデジタルなマルチエフェクターが登場してます。

ビートの強い曲にかける前提ってとこはありますが、トラック単体、ミックスバス、マスターのいずれに挿しても効果的であり実用的です。

ウィンドウ上段左右でそれぞれアタック部分とディケイ(サスティン)部分に分けてバランスを調整し、下段左右でそれぞれに対してエフェクトをかけられます。
使用できるエフェクトの種類はスクショの通りで、各エフェクターにまた標準的なパラメーター群が備わっています。チェーンの中ではそれぞれ1回ずつしか使えませんが、通常のミキシングだと複数のバスに分けて送ることでシグナルパスがややこしくなってしまう操作を一台でこなせる便利な代物といえるでしょう。

トランジェントデザイナー系のソフトは、意図通りの音になかなか調整しにくい面があったので、個人的にはその微調整用のプロセッサーが加わったもの、と解釈しています。
好きなドラムサンプルの音だけど、このジャンルに使うにはアタック感が強すぎるとか、そういった場合の抑制にも役立ちそう。

アナログライクな質感が伴われたり、特にEQやコンプなどは複数個挿入できるととなお良かったかな。

64bitのみで、macOS(M1含む)とWindowsどちらにも対応。
定価が€149のところ、イントロ価格で€99で発売されています。

Wavesfactoryは今までそんなに魅力を感じることがなかったんですが、最近ぽつりぽつりと面白いものが出てきてますね。