Wave Arts “Panorama 7” アップデート

Wave Arts
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自分がWave Arts製品を購入したのはたぶん20年近く前じゃないかと思うのです。その後、長らく鳴りを潜めPower Suite 6のアップデートが登場したのが2020年。

Wave Arts “Power Suite 6”

内容が大きく変わるでもなくアップグレード価格が割に合わなく感じたため見送ったのでした。
で、遂にそのうちのPanorama 7がリリースとなったようです。
いま時分はイマーシブの括りで立体音響チックなツールが多数リリースされていますが、当時はほとんど選択肢がなく、その中では最も制御性に優れていた記憶があります。ほかはSpin Audioなるロシアのデベロッパーくらいだったかな…。MDAにも何かあった気がしますが…。

今さら…?の思いと遂に!の思いとが同居します。

情報

  • Windows, macOS対応(M1, macOS 13対応)
  • AU, VST3, AAX対応
  • 定価$149、イントロ価格$99、アップグレードに関してはこちら(Wave Arts)参照

トライアル版が提供されているので試してみたところ、まずビジュアルは大きく変わって、随所にまだあまりコナレていない感があるものの、現代的になっています。
肝心のサウンドに関しては、高域のフランジングっぽさ含め当時から大きく進歩した感じもないのですが、既に当時からかなりの立体感があったので、これはまあいいかなと。新しく制御点間をルールにのっとって移動する循環シーケンスを組み立てられるようになっており、オモロさを演出しやすくなってます。オートメーションももちろん対応。
またSOFAフォーマットをSofa2Panアプリを通じて変換して使用できるようになっており、HRIRのサポートと、拡張性というか今後の伸びしろがしっかり確保されているようです。

Genelec Aural ID

“Anaglyph”