Wave Alchemy “Bassynth”

Wavealchemy から Bassynth なるシンセベース専用音源が出たので早速チェックしました。

製品ページだと少しわかりにくいようですが、Kontakt用音源で、Kontakt 6.1以上に対応しています。フリーのKontakt Playerでも大丈夫。

結論としてはよく出来ていて、特にツッコミどころはなし。
Kontaktに慣れてさえいれば問題なく使えるように設計されています。

Demo版はサイトにアカウントを作ればダウンロードできます。
ダウンロードしたらKontaktで開く前にいったん当該のnkiに対してBatch re-saveを行い、そのnkiを開いたあとは画面中央上部の検索窓で音色を切り替えていきます。これは、ソースとなるオーディオデータの数がデモ版だと限られていて、使えるソースを選ぶのが大変だから。

中央のXYパッドは4つのソースのバランス…というわけではなく(たぶんそういうアサインも可能だとは思うんですが)、リバーブへのセンド量やフィルターカットオフなど多用途に使えるようです。
上のデモ動画だと左下から右上方向にしか動かしてないので、XYパッドである必然性がイマイチ感じられないのですが、これは単に見せ方を失敗しているだけで、X方向にもY方向にも機能がアサインされているのは確認済み。
それと、あくまでDEMOで聞ける6プリセットで確認した限りですが、Wobbleサウンド系のソースはBPMに追従してくれてるようです。

オートメーションの設定状態(プリセットでマクロ名称が変わるのみ)
オートメーションの設定状態(プリセットでマクロ名称が変わるのみ)

この手のベースパートを作るのがシンドイのは先刻ご承知の通りで、Kontakt音源であるってことに若干の違和感を覚えないではないですが、ザクザクと作り進めるにはソースもプリセットも揃っているので非常にいい音源だと思います。
似た位置づけのものとして以前紹介したSoftubeのMonoment Bassってのがありましたが、あれはこれに比べると自由度が圧倒的に低い。音域も限られてましたし
あと、ちなみにKSP(スクリプト内容)がロックかかっていず丸見えなので、KSPの勉強をしたい人にはオイシイお手本としても使えそう。

正直、Wave Alchemyってここまで作れるメーカーだと思ってませんでした。
定価は少しだけお高めの£149.95で、イントロ価格が£119.96となってます。
今のところPlugin Boutique等で扱われる/ている気配がないので、メーカーからDL購入するか日本国内での代理店が挟まるのを待つかになりますね。