連夜、Plugin BoutiqueでのW.A. Productionの2製品、SphereDelayとScreamoのセールのニュースが届いたのですよ。
W.A. Productionといえばついこの間Ascensionがイマイチと書きました。
SphereDelayやScreamoはイマイチってこともなくて、モジュレーション効果(≒ LFO )に面白みがありました。
W.A.Production “Ascension”
リバーブやディレイに対してTremoloを利用してパンニングモジュレーションをかけたり、サイドチェーン使ってダッキングする手法がチュート動画や海外のWeb記事でも随時取り上げられる昨今、まあまあ流行ってんだなあと思ってたタイミングでのこの2製品。
LFOやEnvFollowerは内部で完結してしまいがち
考えてみると、モジュレーション効果を施せるエフェクトって、現状けっこう限られてます。
LFOソースを内部に持たないStereo Delayのディレイタイムを微妙に揺らしたり、Envelope Followerを内部に持たないDistortionのローカットを音量に連動させたりというのはかなり難しい。場合によっては不可能。
LFOの形状だって、お仕着せのもの、多くてせいぜい5種類から選ぶ他なかったり開始位相が調節できなかったり。
Kickstartなんかだと独特な形状なLFOしかないのにね。
LogicのPhat FXだとEnv FollowerやLFOを搭載しているけれども、この中に備わっているエフェクトしか操作できません。
メタ結線できるようにならんもんかというのは以前から思っていることなのですが。
MIDI制御エフェクトを利用したメタ結線
以前書いたと思うのだけど、Logicにおいては、インストゥルメントトラックに関してはMIDI FXのModulatorを使ってエフェクターをLFO操作することができるのに、オーディオトラックに関してはそれが(簡単には)できません。
一応、インストゥルメントトラックのインストゥルメントスロットにMIDI制御エフェクトを挿し、サイドチェーンでオーディオトラックを拾えばプラグインエフェクトにMIDI FXを使えます(下のキャプチャではFM8でサイドチェーン入力をそのまま出力してる)。
でも例えばこのModulatorのLFOソースが自由かというと開始位相は変えられないしOn/Offするとバグが発生するし、使いやすいとはちと言いにくい。
BYOMEも内部完結
LFOやEnvFollowerを備えたマルチFXとしては、以前紹介したBYOMEってのがあります。
今日の話題としてはスグレモノの括りに入ります。
ただ、これも結局内部完結型なのね。
Unfiltered Audio “BYOME”
そういや、Guitar Rig使うのも似たようなもんか。あれもやっぱり内部完結。
「選択肢」
自由度に定評あるReaktorを使ったって結局その仕組みの外殻を超えることはできないんですよねえ(Maxはレイテンシーが少し心配)。
色んなエフェクターを取り揃えてくれていたところで、ディストーションならディストーションのそのかかり具合がお気に召さなかったならどんだけ自由度が高かろうが使わないじゃん?
その自由度ももし持ちたいならば先ほど提示したLogicでのMIDI制御エフェクトとMIDI FXとのコンビネーションでやるのが関の山かなあと考えている最中です。
もう一個くらい方法ありそうなもんですが。
ああ、FreestyleみたいなWrapperみたいなのでももしかしたら出来るのかもしれません(アンインストールしたのでチェックできない)。
ReasonがReWireホストのオーディオを拾えるならReason自体をエフェクターとして扱うことできそうですけどねえ。できたっけ?
いや、こういう話題のときに限って、超単純な手法を見落としてたりするんよね。
Bitwig Studio 3 Promises Fully-Modular Approach To Sound Design
Logic Pro : Modulatorを使った簡易 Wah
Side Chain を受け付けるソフトシンセ