サンプルパックなど取り扱うW.A.Productionから複合型シンセ Ascension が登場。
定価 8,000円くらいのところ、イントロ価格として 2,000円くらいになってます。
デモ版試した感じ、驚くほど凄いものではないものの、あって困るほどのものでもないかな、という印象でした。
インストール時に戸惑いそうなとこがあったので、書き残しておきます。
ダウンロードと展開について
地味にファイルサイズがでかいです。9GB近くだったかな…。
macOSでzipファイル展開時にUnarchiverが「ファイルが壊れています」と警告してくることがあるので、OS標準の「アーカイブユーティリティ」を使うほうがよさそう。
展開後、「Ascension – Win & OSX」のフォルダの中にさらに圧縮ファイルがあるので、これもアーカイブユーティリティで展開。
インストールガイドPDFには「インストーラーをダウンロード後、データファイルもダウンロード」とありますが、実際にデータファイルは同梱されてるので、Webを探しにいく必要なし。
メーカー名について
実はDMS Cubic Audioってとこの製品なので、LogicのプラグインリストではDのとこに現れます。バージョンによってはこの問題は解決されているかも。
デモ版のノイズについて
デモ版で比較的短めの周期で鳴るインタラプトノイズは、音量が大きく、かつ(フェードインせず)突然鳴るので心臓に悪い。ヘッドフォン使用時でもスピーカー使用時でも騒音に近いので使用時には注意。
サウンド
プリセット音はイニシャル1288音色と多め。
質的に充実してるのはFXのカテゴリーで、データライブラリーの11GBの大部分がFX用途。
ベース音色は数の割に地味めで、EDMのシンセベースとしての用途には弱い。
ピアノ音色はKORG M1のをそのまんま持ってきてるね。パテント大丈夫かな。
それから、見た目に反して音色の読み込みは重め。プリセットの読み込みってこんなに時間かかるもんかな、と。
音質は比較的存在感があり輪郭もハッキリ。定位も今っぽい。
OSC4基に対してMod MatrixやLFOの数は同類のシンセに比べると控えめ。
なので、どちらかというとダイナミックな電子音を作っていくよりもPCMをうまくレイヤーさせて有機的な音を作っていく使い方のほうが向いてるんじゃないですかね。
個人的には、マストというほどのものではないかなという印象。
あとは、別途販売されるプリセットが自分のニーズと合致するかが判断の分かれ目かと思います。