VSL “Concert D-274 Essentials” – お手頃上質ピアノ

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VSL “Concert D-274 Essentials”

Concert D-274 Essentials - Vienna Symphonic Library
Concert D-274 Essentials – Vienna Symphonic Library

ビジュアル刷新したVSLから新作…というか、エントリーモデルとして軽量化されたConcert D-274 Essentialsがリリースされています。2月いっぱいセール価格(たぶん)。
フリートライアルの提供あり。

情報
  • Windows, macOS対応
  • Synchron Pianos同梱
  • 要iLokアカウント
  • 10GB
  • 定価€139、イントロ価格€89
CONCERT D-274 ESSENTIALSの詳細情報ページ
VIENNA SYMPHONIC LIBRARY社製 ソフト音源 「CONCERT D-274 ESSENTIALS」の製品詳細情報ページです。

明確な機能比較表があるわけではないため推測混じりとなりますが、これは、数年前にリリースされた同社の好評なピアノライブラリーSynchron Concert D-274のサンプルを(気にならないレベルで)減らし、マイクの自由度をなくしたものと見られます。
言ってみれば、Synchron Concert D-274が高品質であるのはいいのだけど自分にはToo Muchであると感じちゃった人にとって、少し有り難い位置づけの製品といえますね。

ちなみにSynchron Pianosラインの製品としては、Bösendorfer Imperial, Fazioli F308, Concert D-274, Yamaha CFXがあります。

VIENNA SYMPHONIC LIBRARY | SONICWIRE
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Concert, Intimate, Player, Pop, Ambience, Mightyの6プリセットを備えており、ダイナミクスやピッチ、EQなどが調整可能。一応Popsにも対応と記されていますが、動画ではPopとMightyとの試聴ができません。フリートライアル版で試しときましょう(うちではまだDLすら終わってない)

機能、操作性

やっとDL終わったので、試した感想として。
うちはVSLを使わないので、個人レッスンの生徒さんが使用していた様子など踏まえての話になりますが、基本やっぱりロード時間がネックになると思います。本製品においても例に漏れずで32,000を超すサンプルを読み込むため、活用にあたっては高速なディスクと高速な接続方式が必須になると思いました。

操作性は全然悪くない。特有のインターフェースに慣れは必要ですが、わかりにくいことはありません。
サウンドは、Steinwayらしい明るさがあり、好みはあると思いますが、汎用性高いでしょうね。リバーブ感は、ReverbパラメータおよびMixのRoom Mixフェーダで調整可能。タイトなリリースを好む人には向かないかも。
使用時の負荷は特に重さを感じませんが、トラックの多さには当然影響を受けます。

トータルとして、ここぞって場面に鳴らすピアノバッキングの曲では大きな効果を発揮すると思いますが、既にお気に入りのピアノ音源を持っている方を脅かすほどのものまでは正直感じませんでした。

自分なんかはピアノをどういう環境で鳴らした音が欲しいかのほうにこだわりを持つ程度で、ピアノのタイプについてはせいぜいアップライトかグランドか(あるいは調律が合っているかどうか)程度の違いで十分なのです。
もちろんチープじゃない音であるに超したことはなく、したがって手持ちのピアノ音源に加えるほどでもないと判断しました。毎度ネガティブな感想で申し訳ないですが。