Vitling “Crypt”

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Vitling “Crypt”

JP系のシンセのシミュレーションが何気に続いた中、ひっそりとVitling氏のCryptが公開されています。
これは、ひたすら分厚いユニゾンサウンドを生むことを目的としたもので、開発者自身の作品制作用に作られたらしい。
SuperSawまたはSuperSquareの発音に特化し、案の定重かったためパラメータをガンガン減らし、主要3つのコントロールと、いくつかのエフェクトを搭載しているのみ。
macOSのAU, VST3、WindowsのVST3に対応。フリーです。

以前たぶん今はなきSoundSpotのWavetableシンセをレビューしたときに書いたと思うのだけど、ユニゾンサウンドの醍醐味が感じられるのは自分にとっちゃ9〜10くらいが限界。
仮にそれが弦楽セクションを模すものだとしても、20くらいあれば結構お腹いっぱいですよね。

うまいこと考えたなあと思ったのが、Tone2のElektraxのSuperSawエンジンで、純粋に9くらいまでのユニゾンサウンドとして発する(ディスプレイに示されているものがダミーでなければですが)ものと、揺らぎをWavetableの中に収めたような手法(推測ですが)で再現するものとがあって、初めて触れたときには当時本来激重になるはずのユニゾン発音が軽やかに発せられて驚いたもんです。