Vector 予約始まりそう

Vector 、続報出ましたね。6/29から予約開始と。

ソフトシンセと比べて高域に向かって自然に減衰していて耳に痛くない、それでいてフィルターのノリがいい、ハードウェアらしい音という第一印象です。
矩形波が幾つかのデモで聞けますよね。僕ね、ソフトシンセで矩形波使うことほとんどなくて、これはそのままだと耳に痛く、フィルタかけると今度は引っ込み過ぎるから。その矩形波がこんなに美しく鳴るもんか…と嘆息しました。

マニュアルを見ると実は基本がアディティブシンセで、倍音はFMで合成させられるみたい。
その上で合成音に対してADSRまたは同期/非同期可能なワープ加工が行われる仕組みと。
したがって、単純にオシレーターの発音方法をADSRでゴニョゴニョするってよりも、動いてるOrbiterを自らの手で指示して発音させるもの、と理解したほうが開発者の目的に合致しているかもしれません。

サウンドの雰囲気はNovationのシンセに近いかな。だけどあっちはなんか最終出口のレートが低いせいで出音が窮屈。
仕組みもさることながら、出音の粒度が保証されるだけでこんなに与える印象、受けるインスピレーションが変わるもんなんですね。

出音の粒度、要は演算が精細であるのは基本歓迎なのだけど個人的に最近気になってることがあって、典型的な例でいうと、コーラスエフェクトの解像度が細かすぎると原音とイチャコラし過ぎちゃって、どうも按配悪いのです。
曲中でこっち来いって呼んでもなかなか出て来てくれないくらいの爛れっぶり。比喩ですが。
理想は、ちょうどいいくらいのエラーというか雑さが演算に含まれていることかなあ。