Vaporizer2 可能性は感じる

Serum, Spireの次を担おうと続々ソフトシンセが登場する中、Synthtopiaで高評価を受けているのが、VAST Dynamicsの Vaporizer2 。
$40弱というコスパに注目が集まってるようです。

実際デモを落として試してみて……使いやすいとは言い難い。
ただメーカー自身が「1000個のオシレーター鳴らしても軽いで!」と宣うくらい確実に軽い。質感をしっかり保持しながら軽い。
暮れから年初にかけてArturia Pigment、Sugar Bytes Aparilloと次世代感じさせるソフトシンセが出現して、素晴らしいクオリティではあったけど重さがネックでしたんで、ここはつい靡いてしまいます。

【参考】

Vaporizer2はWavetable基本なので、「新しい時代の扉」とは評価できないのだけど、特にSerumで表現しにくかったパッド音色の分野に切り込める可能性を秘めていると思います。

Wavetable音色って愚直に鳴らすと耳障りになりやすい。かといってフィルター云々じゃない、どちらかというと飽和や解像度の問題。またユニゾンで鳴らすとまんま負荷がかかったり。
そうなると、デジタル臭漂う斬新なパッド音色やスタック音色を軽妙に鳴らせる音源はこれまで手薄だったってことになります。
Vaporizer2がこうした迷える子羊にとって救いの手となる可能性は高いです。
Serum Killer? いや、そこまではいかんでしょ。

と、これからデモを試される方にご注意いただきたいのが2点。
まず、Mac版はインストーラーがなく(追記:2/9の更新でインストーラーが付きました)直接Audio UnitsやVSTのフォルダに放り込まなくてはいけません。その後DAWでソフトを認識させ、Vaporizer2のPresets画面でPresets等のフォルダを指定します。
それからもう1点。せっかく今指定してもらったPresetsですけども、全体的に肩透かしなので、実際にTableを人力でいじって機能を確認したほうがいいです。

人力でTableなり倍音列なり書いていくと、デジタル臭香る今までにない音がおそろしく簡単に作れます。
耳障りさがまったくないわけではないけれど、この音色を負荷の心配なくちゃきちゃき使っていけるとしたら有能と思えますよね。
すると絶望的に惜しく感じられてくるのはわかりにくさ、就中、見づらさ。
システマチックに機能が並んでるように見えて、それが「どの部分に対する何の機能/数字なのか」初見には全くわからない。異常に字が小さかったりも。
エフェクターもSynthEditの域を出ず、アルペジエイターの自由度も高くはない。

バージョン2でこれだとまだ相当先が長いのかなって気がしますが、随所で機能面の強力なアピールを感じるので、大雑把にはポジティブな評価をくだしていいかなと思っています。

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