Tuğrul Akyüz “TugImgSynth”

tugrulakyuz(この綴りだとトルコですかね?)によるTugImgSynthが、Bedroom Producer Blogで取り上げられていました。
画像ファイルを読み込んで云々というソフトはいくつかあり、Serumもその一つです。
明度をamplitudeに転換し、X軸なりY軸なりをスキャンしてインデックス(Serum 2でいえばsubtable)するのが標準的な考え方だと思うので、どういった角度から、画像の何を、波形データの何に置き換えるかをある程度任意で設定できてこそ面白くなるのではと、自分はそう考えていて、さあこのソフトは…と思ったのですが、どうやってもDAW側からプラグインファイルが認識されず(xattr -rdはもちろん試した)、また機会があれば試してみようと思いました。
機能、操作性
昨日アップデートされ、どうにかmacOSで使えるようになってました。ただしRosettaでないとダメ。
予想通り、画像を放り込んで、明度をおそらく拾い上げているようです。左側パラメータにSmoothとあるのはSerum2でいうサブテーブル間を補間するものであって、鋭い波形を柔らかくするものではありません。従って柔らかめの波形を得るのであれば、スクショ2枚目のようにBlurなりBokehなりを元画像に仕込む必要があります。
同時発音数は4。右上にSpreadとあるのはユニゾンじゃなく、ボイスごとにパンを振るみたい。厚みを加えるならSubを使うのが得策でしょう。
中央下部のマトリックスにはアサインできるパラメータがかなりの数列挙されていますが、表示領域が狭いため、機能の醍醐味を味わうとなるとだいぶしんどい。
Affinesの部分とIntervalsの部分、つまり機能の中核部分はよくできてますね。リアルタイムで音を出しながら自在にコントロールできて、非常によい。ここがSerumの画像インポートと全く異なる部分です。
Circleとあるのはたぶん極座標的なスキャナだと思うのですが、放り込んだ画像に面白みが無かった場合に、これを利用するだけで活路が開けたりします。
環境によるかとは思いますが負荷は大したことない。
たぶん、開発者的には、ソフトとしてこれで完成だろうと思います。
コンセプトとして面白いので、インターフェースが整ってくれば、楽曲に積極的に利用してみようかという気になるでしょうね。