低音楽器の和音奏法は少々飛び道具的なところがあってあまり出番がないと言いますか、個人的にはもう少し市民権があってもいいとは思っていて、そこで整理し始めてみたものの、ルートが必ずしも鳴ってなきゃいけないものではないと考えたら、結局のところどう押さえたものがどう使えるのかだけ考えりゃいいんだなと。
ちなみに非常に頻繁に使われるのがこの6つ。
ベースパートとしてルートと5度を交互に弾くタイプのギターのバチーダ(Batida)みたいなフレーズが弾きやすそう。あと構えやすい。
7thや∆7thの音程は手癖で使っちゃいやすい一方で、曲の重量感やスピード感の障害になることも多く、無思慮に鳴らしちゃうのは良くないなあと常々思っています。
さて本題。以下、使えるだろう押さえ方を独断で抽出してみました。
ルートは必ずしも鳴らさなくていい(アッパーストラクチャーと同じような考え方でいいんだなと気付いたことによる)って前提なので多少整理しやすくなりましたね。図中の表記は、説明面倒なので察して下さい。
思うに、トップノートとボトムノートを押さえてしまえば間に挟まるノートの動ける範囲は限られてきます。まとめるには、ひとまずトップノートを1弦12フレットに固定して、次にボトムノートを順繰り固定して間のノートをまさぐって、出尽くしたらボトムノートを移動して…と。日能研の問題に対するビューティフルな回答とは程遠い昔気質な手順でピックアップ。
これらは「型」なので、コード(ルート)が変わったら平行移動して押さえればいいことになります。昨今は、動画サイトのせいもあるかしれませんが、派手な押さえ方になるほうがウケがいいみたい。要するに2ページ目2段目の左2つとか2ページ目2段目の右端みたいに「わたし、ワイドストレッチしてますっ!」みたいなもの。なので、それと比べると最初に挙げた6例は、弾きやすい分この上なく地味であると言えそう。
ハーモニクス交えるともしかしたらもう少し押さえやすいものも場合によっては作れそうですが、いかんせんハーモニクスは通常だと平行移動できないものなので、また気が向いたときに考えてみることにしましょう。
譜面、きっちりチェックしていないんで間違ってたりするとこあるかもしれませんが、まあネットで見られる程度の資料ってことで理解しといていただければ。