Tone2 “RayBlaster2”

Tone2 の RayBlaster ってソフト音源がバージョンアップし、 RayBlaster2 になったそうで、デモ版をインストールしてみました。

RayBlaster2画面
RayBlaster2画面
RayBlaster2画面
RayBlaster2画面

定価:€189。

操作感

お決まりの画面デザインではあるものの、同社のIcarusに比べればシンプル。
そのぶん仕組みを把握するのにちょっと時間がかかりました。
コアとなるのは、左上の2つのディスプレイの上部に表示されるオーディオデータと、幾つかの合成モードの設定。耳をつんざくレベルの効きの良さ。強烈なエンハンス効果と強烈なスムース効果でした。
音作りに相当時間がかかりそうではありますね。
サンプリングホールド系やアルペジオ系の音色を作るのにもいいですが、オリジナルでシンセリード系音色を作ろうと思ったら、当面これに勝るツールが現れないかも。
Massive系の音色はもう出尽くした感がありますしねえ。

サウンドのクオリティ

合成による歪みのバリエーションを楽しむもの、って印象が強い。もちろん他にも色んな醍醐味がありますけど、自分が強めに感じたベクトルはそこ。

デモサウンドのSemirealのくくりに入ってる音色、管楽器のクオリティも立派だったのだけどモーター音が非常によくできてます。
回転数の変動をピッチで表現しようとするとピッチが下がった瞬間に高域が削れて嘘っぽさが出るもんですが、RayBlaster2ではそうなりません。

90年代シンセっぽい「あと一歩」感の漂う音色も幾つかありましたが、音色の使い方次第でカバーできるかもしれません。
ただそうなると、(曲の中でうまく制御していくための)コントローラビリティが気にかかるところであり、パネルに見えているコントローラだけじゃ正直言って少々不足に感じました。したがってDAWで扱っていくときにはDAWの制御力もしくは自分の手間暇への依存率が少し高くなりそう。