低速再生( time expanded )のアンビエント(定番)

もう6年も前になるが、2倍のタイムストレッチ( time expanded )を3度かけるとポップな曲も極上 アンビエント になるってのが話題になった。

 

 

Justin Bieberといえば、説明するまでもなく当時喝采を浴びて登場した美少年シンガー。
去年の春ごろだったか、Skrillex & DiploのユニットJack Üに自身のデモを送りつけてEDMに作り変えてもらったら結果グラミー賞を取ってしまうとか、何かと話題に事欠かない。
話ついでだが、(某国の大統領きっかけで書くわけじゃないが)2011年前後に海外で流行った「Haters gonna hate.」という言い回しがあって、状況次第で色んな風に訳せるのだけどUrban Dictionaryを見るとこんな用例が載っていて、

An unacceptable use of the phrase:

Sam: Justin Bieber can’t sing and looks like a 12 year old girl.
(サム:ジャスティン・ビーバーなんざ口パクだ。JCみたいなツラだし。)
Sandy: Haters gonna hate.
(サンディ:お好きなように言いなさいな。)

と好き嫌いが大きく分かれる典型として取り上げられたりしていた。
Haters gonna hate.は「ほっとけ」「お前にゃ良さがわからん」「あなたの好みに合わせるつもりはないの」「ただ悪く言うだけのマシンだ、君は」などとも訳せて、一見カッコ良さげだが、言った主が胸を張って去っていくというショボい光景を伴って描かれる。
悪口に対してもウィットを込めて返したいところを、マジレスっぽく返しちゃってる辺りにもショボさが滲んでいる。

それはそれとして、タイムストレッチのアルゴリズムも2010年辺りと比べると格段に進化していて、そうそうタイムストレッチかけたところでバレにくくなった(意図的にヘボいストレッチを使いたいなんてときにむしろ悩む)。

この間、仕事帰りに歩いていてふと、長調の曲をサブドミナントのコードで弾き続けるとイギリスとかアイスランドとか寒い国っぽくなるなと思って、帰宅後に童謡「ぶんぶんぶん」(調べた限りは著作権消滅=Public Domain)で試してみた。
Cの長調に対して、トニックの部分を全部サブドミナント(F)で弾くみたいな感じ。ドミナント部分はG/Fにしちゃうみたいな。
そのままのテンポだとどちらかというとギリシャやハンガリー辺りのエスニックな雰囲気になっちゃうのだけど、これも1/3〜1/4くらいのテンポに下げ、いっときベルギーやオランダで流行ってたようなアホみたいに長いリバーブをかけてやると、寒〜い感じのサウンドになった。
アンビエントってことにするならいっそテンポを下げるのでなく、タイムストレッチをかけてやろうか。

Logicの場合、そういったタイムストレッチがエラく簡単にできるようになっていて、通常でもoptionキーを押したままオーディオリージョンの右端をドラッグすれば簡単にタイムストレッチできるのだけれども、Flexモードをonにしておけば非破壊(=新しくファイルを生成することなく)でタイムストレッチできる。
ここではリバーブをかけたままbounce in placeしていて、リバーブサウンド込みでのタイムストレッチになっているので、かなりアイシー(icy)な残響になった。
ザラザラしたリバーブ感がいいかなってことで先日紹介したStealth DelayのDiffusionを使うのもよいのだが、ここではもう少し伸びやかさが欲しかったのでAUMatrixReverbを使用した。
※「ぶんぶんぶん」が万が一Public Domainでないことを考慮して、実験結果の音は載せない。

スクショにも映り込んでいるが、もう1つ同じような手法が通用するか試している。
曲が短調でしかもわらべうたにしては珍しく途中で転調する「ずいずいずっころばし」。
結果は、この手法に向いてなかった。
※もちろん実験結果の音は載せない。

暇でもし持て余してたらいろいろ試すといいかもしれない。