Three-Body Tech “Trinity Shaper”

Three-Body Tech “Trinity Shaper”

Kirchhoff EQをはじめとした先進的で秀逸な整音ツール(と言っておく)を開発する中国のデベロッパーThree-Body Tech “Trinity Shaper”の最新作、Trinity Shaperがリリースされていて、個人的にはかなり惹かれています。Plugin Allianceから購入可能。

情報

  • Windows, macOS対応
  • VST, VST3, AU, AAX
  • 定価$199、イントロ価格$99

機能、操作性

機能の有用性については後で記すとして、前作Cenozoixもですが視覚的な魅力を少々欠くかなと。
目を引きづらい=考えごとをしながらの直感的な操作を行いづらい、なので、エンジニア一辺倒な作業時にはいいのだけど、作曲最中には邪魔になる可能性があります。
ここ2,3年の間で見てきたソフトの多くは、二言目に「創作活動の邪魔にならない設計」を掲げており、すべてのソフトがそうあるべきとも思わないのだけど、この面でTBT製品はトレンドから外れてる印象がありますね。もちろん、そうしたポジションのソフトが技術的な突破口を作るケースが非常に多いのも事実なのですが。

トランジェントにもう1ステージの処理を加えることでサウンドの質感、空気感は大きく変わり、EQやサチュレータ、アンプシミュ、コンソールシミュ等を通さなくとも、サウンドを前面に出したり背面に追いやったり、瑞々しさを強調したり乾いた空気感を作ったりが可能だという、ある種実験的でもあり実用的でもある機能を搭載しています。
それなりにCPU負荷はかかりそうが、この手法はほかのソフトウェアにも採用されうると思います。

マルチバンド、M/S処理、ルックアヘッド、AADA等の機能については、前作Cenozoixを試された方なら実用性を充分把握されていると思うの割愛。

製品ページの真ん中らへんにある加工前/加工後の聴き比べがかなりわかりやすいので、一度聞いてみることをお勧めします。