the PIPE がなんだか微妙

声をシンセに変えるぜ的な新しい楽器 the PIPE が登場。
んー、期待していたのとベクトルが違うかな…。

機能がいろいろあるように見えて端々が惜しく、今のところ変声機の域を出てない印象があります。
せめて、次の3点が改善されれば爪痕を残せたのではないかと思うのですが。

  • コンタクト・マイクでなくふつうのマイクなら
  • BPMとの同期
  • リバーブの質の向上

ある種の映像美については以前日記にも記したのだけど、狙ってか天然か、このスタイルの映像を30分近く見せられるのは少々ツラい。
SOMA laboratoryのSOMAというのがインド神話のソーマ(お酒ではないが活力剤のようなもの)に由来するのであれば、この幻惑的な映像に仕上がるのもわかる気がするものの…。

サウンド的には、先に記したコンタクトマイク、これのせいで特定の帯域がビリビリしてしまい、ブブゼラかカズーの騒々しい音に聞こえちゃう。
それならそれで、エコーで飛ばしまくってトランスのオケに貼り付けてもいいんでしょうけど、だったらカズー買いますよね。
the PIPEでなきゃいけない理由がない。

それからBPM同期に関しては、紹介動画の6分辺りの目がイッちゃってるシーンで、入力(と説明には書かれているが出力だと思う)をザッピングっぽいことしてるとこありますが、この機能自体はイイので、曲のBPMと噛み合うように制御したほうがいいと思います。

あとリバーブ。これがちょっと難しいとこで。
1990年代中ごろ〜後半のゴアトランスやミニマルテクノだと、こういう、リバーブ自体にクロスフェードループがかかったようなデジタルリバーブが強烈なアイデンティティを主張してくれていましたね。
昨年はリバーブレーターの技術向上(もっぱらdiffusionの在り方が模索されてた感じ)が流行って、あちこちからプラグインがリリースされていました。
その一方で先日のLogic Pro Xのアップデートで加わったChroma Verbは良くも悪くも粒度の低い金属音的なリバーブレーターであったりで、リバーブの世界の混沌を感じる昨今ではあります。
だけど、おそらく主張する楽器として開発されたであろうものに備えられるリバーブとしてこれはどうかなと。
ライブで使うとなるとPA的には頭が痛そうだと思いました。

いっそ水タバコ的な見た目のほうが悟り開いてる感じがしていいんじゃないかなと、ちょっと思います。

Connect with!