David Guetta “音楽の将来はAIの中にあり”

The future of music lies in AI, says David Guetta
The future of music lies in AI, says David Guetta

初めて何かに触って衝撃を受けた著名人が(背後の課題も無視して)大きな主語で語り出す光景は、国内海外問わずたびたび見かけるのですが、David Guettaもそうなのでしょうか…。語った内容のすべてが紹介されているわけじゃないのですが。

以下あくまで私見。
ここんとこのAIの急成長見てると、そりゃ遅かれ早かれこれからの暮らしのそこかしこに十中八九AIが刺さってくるとは思います。
音楽においても大部分にAIの力が加わるだろうとは思うのですが、音楽分野に関してはそもそも以前からパクりパクられに神経質な土壌が(日本はあんまりそんな印象がないけど)培われてきたように思います。ひいては、ツールのどこにAIの技術を反映するか、倫理的な部分を開発/研究者がかなりシリアスにとらえてる印象。

イラスト分野においては厄介な(人間の)審美眼的部分がきちんと学習OR模倣されてるけど、どうも音楽分野においては審美眼的な部分を乗り越えた印象がない。自分の観測範囲では。
というか、ここを乗り越えると音楽分野でもパクりパクられの問題に障ってくるのがわかっているのかもしれない。もしくは、まだ音楽分野においては美を構成する要素や概念がデータ(評価基準)として不足していて、谷を越えられていないのかもしれない。

イラスト分野においてはプロンプトとして抽象的なものに対する言語化がずいぶん進んでいるというか、使う人間も使い方を非常によく研究してるというか、面白がる土壌が存在しているというか、そんな気もしつつ。※個人の感想です。

ともあれ、自分もそうですが、AIに自分が使われてしまうんじゃなく、鳥瞰というかメタ視点を今から養っておく必要はありそうですし、審美眼の部分を乗り越えるか否かは当面、目の上のタンコブばりに気にかけざるを得ない部分になるんかもなあと。門外漢なりに思いました。