Suno vs RIAA

先週末ニュースに上がっていた通り、Sunoの学習素材として動画(等)のストリーミングが含まれているのでは、ってことでRIAAが訴状を提出したとのこと。
最近、自分もあれこれ音楽生成のAIを試してみましたが、生成結果はなんだかんだSunoが最も’それらしく’仕上がるという印象を持っています。
こういうのを試された方もおられました。
それぞれに比較的得意とする分野がありつつ、メインストリーム路線から外れると精度が落ちるという、AI(ディープラーニング含む)を扱う上で避け難い現象が如実に現れている気がします。いや、できないわけではないんだろうけど、メインストリームに強くしたほうがいいよねってのもビジネス的に理解できる部分。
で、冒頭のニュースへの反応もバラけてはいて、これ言い出したらYouTubeの薫陶を受ける人間もダメではって声も見かけましたし、これを許していては音楽の多様性も廃れるって声も見かけました。
トピックとなっているのは「学習素材としての使い方がDMCAに反する」ということなので、フェアユースであるかどうかの判断がまず第一。
ユーザーとしてはどうなの、っていうと、直接的には影響ないだろうけど、生成された素材の使い方次第では問題になる可能性もないではないでしょうね。



最後の記事に正鵠を射たブコメがついてました。
何で規約が法より上やと思ってるんや?
https://b.hatena.ne.jp/entry/4776967943023411169/comment/SATTON
余談ですが、プログラムの世界でAIの力を借りるとか、英語や英会話の習得にAIを活用するとか、これらは順当な活用方法に自分には思えます。文字という粒度の確定したものを介してるからこそ活用しやすいのかもしれません。
画像や動画、音楽ってそれに比べると要素が漠然としているものの、同様に何かを習得するにはやはり便利。英会話なんかだと実践上はAIからの親離れが(現段階では)必要と考えると、画像や動画、音楽においても実践現場ではAIに頼ってばかりもいられないんだろうなと。
少なくとも、実力を磨く材料にこそなれ実力そのものにはなり得ないんですよね。今さら言うことでもないけど。