Studio One 5.5 になりましたなあ

感想文。
待ちに待ったプロジェクト機能に大きな改善が施され、 Studio One 5.5 にアップデートしました。その他の部分でも重要な箇所に多々手が加わっており、(もう少し早く実装してくれればと思うとこもありますが)ぐっと競合を突き離した気がします。
更新内容は本家ページやよそのサイトにも記されているハズなので、ここでは詳細に取り上げません。

PreSonus | Studio One新機能 - powered by MI7
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嬉しポイントの1つ目は、マスタリングにおけるオートメーションにようやく対応したこと。
2ミックスの時点で潰れちゃってる音源はどうしようもありませんが、マスタリング時に発生する一瞬の問題を回避するために他のソフトを使って修正したり、さもなくば犠牲に目をつぶって出力、なんてことをマスタリングソフト内で解決できるのは大変ヨシ。複雑な曲やダイナミクスに富んだ曲、あとSEの混ぜ込まれた曲などでも聴感を保ちながらマスタリングに向かわせられますし。
問題回避のために他のソフトを使うのは別段恥ずかしいことでもないし、なんなら躊躇うほうが恥ずかしいのだけど、1つのソフトの中で処理を完結できるならそれに越したことはありません(どういう処理を施さねばならないかによっては、やはり別ソフトで一旦処理する必要があるのだるけど;マスタリングの段階で出てくるノイズとか)。
以前、トラックメーカー手ずからのマスタリングとエンジニアによるマスタリングとでは何が違うのかを検証した動画を紹介しましたが、

オートメーションによる如実な効果に動画主が驚いていたのが印象的でした。

もう1つの嬉しポイントは、プロセスに対して影響を与えないリスニングバスの機能で、各種のリスニング環境での聞こえ方に配慮する工程が不可避な今、非常に重要な役割を果たします。Presonusはヘッドフォンモニターの回路にEQを組み込むなど、やることがなかなかシブく、そしてDAWとは分けて設定できる思想な辺り、とても合理的。
他のDAWまたはマスタリングソフトにも備わっているのかもしれませんが、ふだんマスタリングに使っているStudio Oneに備わったのはデカい。

自分の作曲のプロセスには結局導入できなかったけれども、仕上げに関してはStudio One以外考えられなくなってきましたなあ。