Spitfire Audio “Spitfire Swarms”

いちおう予告してた通り、NFRをいただいていたSpitfire AudioのSpitfire Swarmsについてもザクザクとサウンドチェック、操作感のチェックなど。

機能、操作性
Spitfire Audioの製品でSwarmと名のつくものを集めたものになります。
が、実際にはOrchestral SwarmとPercussion Swarmってのが他にあります。たぶんそれなりに高額なので今回は収録しなかったんだろうと推測。
昨日のAlbions Orchestral Selectsも、過去製品の抜粋を共通インターフェースで鳴らせるようにしたものでしたが、本製品についても共通インターフェースにまとめたものといえます。
共通インターフェースって言い方、紛らわしいかもですね。一つのNKIで読み込めるっていう意味ではなく、同じ見た目に整えたってだけの話。そういうのは簡単ですが、本来、少しずつ録音環境に違いがあったものを共通化させるってのは簡単じゃない。
とはいえ、本製品においては元製品がほぼ完全に同一環境で収録していたと思われます。
それよか、チーフエンジニアであるJake Jacksonによるバランスミックスが今回取り除かれてる点が気になるとこでもあります。
9人編成のハープとマリンバ、18人編成のマンドリンのいわば人力グラニュラーみたいなものと言えなくもないのですが、グラニュラーシンセのようにプログラムで処理されているわけではありませんし、トレモロだけでなく、ハープにおいては9人でのグリッサンドという通常あり得ないサウンドが得られますんで、「独特」としか言いようがありません。
人間による演奏だから揺らぎが得られる、ってのはこれらの楽器に限った話ではもちろんありません。ただ、通常ない編成での揺らぎはたしかに聞いたことがないわけで、それをインスピレーション源なり、味付けに使ってみてはいかがか、というのがコンセプトですね。
なお、Marimba Swarmの中にVibraphoneの文字が見えますが、鳴らしてみた限りではいわゆるビブラフォンらしさはありませんでした。