Spitfire AudioとDAACIがAI戦略で提携

Spitfire AudioとDAACIがAI戦略で提携

モデルとなるドラマーの同意(Royalty含む;LoyaltyではなくRoyalty)を踏まえた上での、AIによるドラムパート作成機能を備えた、Natural Drumsなる機能がSpitfire AudioとDAACIの協力のもと開発されたとのこと。

Two thirds (63%) of young creatives say they embrace AI to assist in the creative process of music making according to Youth Music, and a survey published by Ditto in 2023 shares that 60% of independent musicians are using AI within their music projects.

DAACI Partners With Spitfire Audio – DAACI

この統計、数字が大きく見えるのは、ミックスやマスタリングにおけるAI搭載の支援ソフトの利用や、スケッチ段階での伴奏機能の利用等を含めてるのかなとも思います。

ニュースリリース(上のスクショ)の中盤にこれまでのSpitfire Audio製品らしからぬ姿のスクリーンショットがあって、見るだにLogic Proとの近似性を感じずにはいられないのですが、やはり先般のLogicのアップデートにおけるピアノ、ベース、ドラムの伴奏作成機能の衝撃(と檄)を多分に受けている気がします。
フレーズ作成アルゴリズムさえあれば、あとは充分なサンプルが備わっているだけでも最低限のソフトウェアができると考えられるので、現段階で開発途上とはいえ、最終的にそこにどこまでの機能が備わり、どこまでのものになっていくのか、注目に値します。
とはいえSpitfire Audio製品は映画音楽、映像用音楽を作成するための音源開発を大部分としており、ポップ系、インディ、ロック系のドラムサンプルを充実させている印象が薄い。
またAIといえど、たとえばドラムセットの自由度やムチャな譜割りなどシステム的な限界を超えることはできない中、どこまでユーザーの表現欲求に応じうるのかも気になります。
これを機に、サンプルライブラリーというシステム的な限界を突破させうる新しい手法に目が向いても面白いかなというところ。