Sonokinetic + NKI → 音楽作りは色の時代…?

大した記事じゃないです。
Sample Library Review という、色んなメーカーのわりとハイエンドなサンプリング音源のレビューを行なっているサイトが、オランダのSonokineticのLargoって音源をレビューしてました。

Overview: Largo new from Sonokinetic

メーカー名は何度か聞いたことあったんですがこれまで何故かあまり興味そそられず、食指が動いたことはほとんどありません。

Largoって商品も、雑に言うと音源ってより素材集って感じで、正直ニーズがよくわからない。
のだけど、Sample Library Reviewのページ中の動画やスクショ見てわかるように、フレーズや機能が抽象化されたり、色での識別性に重点を置いたUIになっていて興味深いです。
何年か前に、たぶんスマホが本格的に生活に浸透し始めたのと近いタイミングで、ピクトグラムいわゆる絵文字の機能性の再検討が流行りましたよね。UIとかUXという言葉もその辺りの時期に一般人の間に膾炙していった印象があって。その頃を彷彿とさせます。

こういった、メーカーが特定のフレームワーク、ここではKontaktって枠組みに収まるカートリッジ的なものを次々に出すときが典型だけど、少なくとも僕はある程度一貫性/法則性が保たれてないと使いにくく感じるのですよ。
同じメーカーのこの間のソフトはここにボタンがあったのに今回のソフトはボタンが別なとこに移動してるイラッとかね。
特定のメーカーから同じ時期に複数のソフトが出される場合だと比較的一貫性/法則性が保たれやすいのだけど、時間が経過して気が変わったり、その間にあった閃きを採用したりで一貫性/法則性が失われてしまうってのありますね。思いついたことをすぐ実装したい気持ちはすごくわかるのだけど。
体力だのガバナンスだのが効いたメーカーだと、新しいソフトを出すタイミングで昔のソフトのUIも調えたり。もっとも、昔のUIで身体が覚えてるみたいな理由で否定的にとらえられることも多いとは思いつつ。
程度問題というか、ソフトの数をどのくらい多く出しているかとか、どのくらいの頻度で出しているかとか、どの程度知名度があるかって線引きで、UIの統一をするかどうかってのが判断されるんかな、きっと。
かたや一見さんにとっては、新旧一緒くたでカタログを見てしまうので一貫性/法則性がなくただ雑然としたふうに見える。そうすっと好感度が落ちたり。
ともあれ、まどろっこしい部分ではあるのだけど、だいたいみんな通る道ではありそう。

さてLargoにおいて、ストリングスは緑、木管は青、金管は橙という配色になっているようで、これは同メーカーのMaximoや、モンドリアン柄を一瞬思わせるMinimalってソフトでも同様(オランダつながり?)。
画面中の文字の情報も最小限に抑えられ、ずいぶん作り手の直感がフィーチャーされてる気がします。
今日のこの備忘録を書こうと思ったのは、この2点があまりに気になったため。結論出す気は特になくて、備忘録止まりだけども。

このメーカーに限らず、WavesやSpitfireをはじめ多くのメーカーがNKSに追従する大きな動きが起きている昨今、KOMPLETE KONTROL keyboardやMASCHINE hardwareとDAWとの連携から得られる効果に大きな期待が寄せられ、「視覚情報を活用した音楽作り」に価値が見出されている気配がありますね(もちろん期待される連携効果はそれだけじゃないのですが)。
KOMPLETE KONTROL keyboardにおいてはインジケーター上の情報同様、鍵盤上部のLED(たぶん)も当初はチャチさの演出に一役買っちゃってましたが、今やなかなかどうして切り離せないチャームポイントとなってる印象です。
先のLargoなどが活字情報は控えめにピクトグラムライクな表示方法に社運かけてるような雰囲気を醸成していて、今のところおそらくこの図形的なものはインタラクティブに動かないとは思うのだけど、ADSRのパラメーターを動かしてエンベロープの図がインタラクティブに変化するよくあるアレのような具合に進化したり、Kontakt側がそうしたベクトルで機能増強していくとしたら、初心者から中級者の方々のおそらく課題である抽象イメージと具体表現の間の壁はさっと溶けて無くなっていくかもと思うし、音楽作りは、言葉じゃ説明できないものに変容していくかもと思いました。さよなら職人、ってね。
ビジュアル面にもサウンド面にも造詣深いプログラマーさんの時代にいよいよなるとも考えられますね。本来趣味でもなければなかなか一人でやり切ろうってならなそうだし、そうなると凄腕フリーの方々が脚光浴びそう。
今まだそこそこ音楽ソフト界隈では元気なiPadなどのタブレットもポジショニングを考え直さないといけなくなるかも。可搬性以外の面で。

ちなみに現在、夏に向けて各社、各ショップでセールがスタートしていて、Sonokineticの各ソフトも、バンダイナムコのコーポレートロゴみたいなデザインの価格表示を見てわかる通り若干値下げになっています。

【近況】今月は妙に忙しくて、たまのこういう何とはなしの思索だけが日々の小さな息抜きです。

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