Sonic Academy “Vela”

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Sonic Academy “Vela”

Sonic Academyからプラグインエフェクトとしては2本目となるリバーブプラグインVelaが登場。現在ベータ版とのこと。

情報
  • Windows, macOS対応
  • VST3, AU, AAX
  • 要サブスク登録?

機能、操作性

ベータ版の使用にあたってはサブスクの仮登録が必要で、おそらく7日の試用期間をすぎると課金がスタートすると思われます。今から試そうという方はご注意を。忙しいと忘れそうなので、今日ざっと試したら購読停止予定。

Lexicon, Bricasti, TC Electronicなどの定番リバーブのアルゴリズムを再現した汎用性の高いシステムとなっており、EDM、電子音楽系のアタックの強い入力音に対してダッキングを行う最近よく見る手法を踏まえている様子。
最近よく見る手法と書いたものの、うちには手頃なものがなく、しいていえばMinimal AudioのCURRENTの登録時に付属してきたSwarm Reverbが対応しているくらいなのですが、いまいち納得いく動作じゃなく、どうしたもんかと思っていた頃合いではありました。うん、まあ、FXバスにまず純正Noise Gateを挿してダッカーとして動作させた上でRaumかEosかSpace Designerか、曲との相性があえばValhalla DSPのなにがしかを挿せばいいのかもしれませんが。それよりトランジェントデザイナー使ったほうがいいかな…。

さてベータ版が手に入ったので、試してみたのですが、操作としてはLogic純正のSpace DesignerとChromaVerbのいいとこ取りって感じで、なかなかいいです。
IRベースでないため、LengthやWidthなどを変更しても即座に反応し、微妙な待ち時間が発生しない。
モジュレーションを積んでいるので入力信号に覆い隠されることなく、ゆえにそれに負けじとウェット信号を上げて音圧がハチ切れてしまうなんてこともない。
LengthやSizeを変更したときに雰囲気が変わることなく長さが変わってくれるのもとてもいい。
DensityはいわゆるDiffusionの効果と異なる点に注意が必要かも。
SpreadとWidthの両方を積んでいるお蔭で、不意な逆相の心配せずに使えるのもいい。
ほぼ不満ありません。これが欲しかった、ってとこ。

とはいえ、これらの機能がSpace DesignerとChromaVerbに搭載されてしまえば結局純正を使うようになるかもなってとこあります。便利なことこの上ありませんが、これじゃなきゃダメって要素があんまりないかもしれない。充分すごいですけどね。
負荷に関しては特に心配要りません。一見、グラフィック系その他の計算でCPUをドカ食いしてしまいそうにも見えますが、そんなことはなかった。