sonible “smart:reverb”

Screenshot of www.pluginboutique.com

Sonible製品一覧(Plugin Boutique)

Plugin Boutiqueでのセールも実施中であるSonibleが、8/10にリバーブレータ smart:reverb を出すとニュースレターが届きました。
僕が以前ゲットして使っている同社のソフト、proximity:EQ+はEQという名前のわりに残響感の調整を行うようなもので、個人的にはこの新鮮な方法論と効果を高く評価しているんですが、好きじゃない人も多いみたい。
たしかに厳密には正しい状態の音響じゃないし、これが必要になるくらいならマイクや録音環境をどうにかしろってのも一理ありますからね…。

音源に対して分析を行なってから効果を与えるのが、Sonible製品の特に”smart”なんちゃらラインのソフト。
以前取り上げたsmart:compもそんな代物でした。
smart:reverbに関しては、実際試してみないとわからない面ありますが…説明を読む限り、入力されたオーディオデータに対して僕らがプリセットやIRファイルをアレコレ試したりすることなく、自動で適切に設定してくれるのが売りらしい。

メーカーサイトでニュースレターの購読申し込みをすると25%オフのプロモコードが送られてくるので、気になった方は登録してもいいかと思いますし、いつの日かPlugin Boutiqueで無料配布される日を待ち望んでみるのも悪くないかしれません。

追記:デモってみた

smart:reverb by sonible
smart:reverb by sonible

デモ版がゲットできるようになったっぽいので、DLして動作確認してみました。

操作手順としては、まず画面左上のRECボタンの右隣りにあるアルゴリズムのリストから楽器/パートを選び、RECボタンをクリックしてそのトラックの音を学習させる、というただそれだけ。
よほど突飛な音色のトラックでなければ、無難な設定値になります。ここでいう無難とは質が悪いという意味ではなく、妥当なという意味で、したがって導入することによる時間の節約には充分期待できると思います。
とはいえアルゴリズムの根源は同じ、つまり「sonibleのリバーブ」を抜け出してはいないので、残響としてはナイスだけど、楽曲全体の複雑さ/奥深さを演出しようってときには単体では不充分だと思います(これはこのリバーブレーターに限った話でもない)。

AI-powered processor assesses the input signal’s spectral and temporal characteristics

MusicRadarでの紹介記事の見出しがいいですね。
「プリセットのことなんか忘れちゃいなよ」って。