sonible “proximity:EQ+”

たまたま自分と相性が良かったのか、曲と相性が良かったのか、Logicの処理と相性が良かったのか、Plugin Boutiqueでオマケ(というと語弊があるが)で付いてきた sonible の proximity:EQ+ が意外とよかった。

proximityの名で僕も勘違いしたのだけど、実は紹介動画に示されたように指定した帯域の残響を調節するだけのもの。

必要な場面ある?と思いながらも、たまたまスッキリ聞こえず困ってたボーカルとそのダブリングパートで調整したら存外スッキリしてくれたのでした。
考えてみりゃ他のエフェクターで同じ処理を行おうとしても無理ですね。

Austrian AudioのPolar Designerってオープンソースのプラグイン。
以前これも補正用に使えるのではと試したら、使う場面が限られそうな感じ。

PolarDesigner - Austrian Audio
PolarDesigner – Austrian Audio

Tokyo Dawn RecordsのProximityも近いカテゴリのもので、ミックス本業の方には高評価と見えるものの僕にはしっくり来てません。
録りの現場を目視もしくはそれに匹敵する蓄積があってやっと活用できるのだろうと思うのですが。

Proximity | Tokyo Dawn Records
Proximity | Tokyo Dawn Records
Logic Pro Xのモノラル/ステレオ切り替え
Logic Pro Xのモノラル/ステレオ切り替え

ちなみにPolar DesignerとProximityはモノラルソースには使えず、Logicではモノラルチャンネルをステレオチャンネルに切り替えて挿す必要があります。

で、proximity:EQの具体的なアルゴリズムはわからんのですけど、雑味を排除する働きがありそうですね。
果たしてそれが効果を発揮するかは曲調や楽器の音質/声質次第で、正直、立派な現場じゃまず必要なさそう。
つまり惜しい現場や完全宅録環境においては初期反射等のもたらす曇りを薄めたり、あるいは滑舌の悪さ、口の開きの悪さといった辿々しさを補正してある程度聞けるものにするのに重宝しそう。

オマケで使うものだから過度の期待をせずにいた、とハードルが低かったお蔭で好評価できてるのかもしれません。
機会があればお試しください。