Softube “Layers” – Softube流簡易ダブラー

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Softube “Layers”

Softubeからはトラックを複製する形でサウンドに厚みを加えるLayersが登場。
Softube製品の動作確認は久しぶりな感じがします。単にタイミングが合わなかっただけかもですが。

情報
  • Windows, macOS対応
  • VST, VST3, AU, AAX
  • 要Softubeアカウント、iLokアカウント
  • 定価$149、イントロ価格$99

機能、操作性

もちろん好き嫌いあると思いますし、ボーカルダブラーに否定的な見解を示した記事を以前お読みくださった方はLayersについても否定的に見るだろうとお思いかもしれませんが…。
Layersについては実際にデモ版を試してみたところダブラーってよりEnsembleエフェクトって印象で、それだけに、Ensembleエフェクトにしちゃ機能充実しすぎだろというのが正直な感想です。

ただ、言うまでもなくLayersに限った話ではありませんが、これらの補助的機能がメインの機能や入力信号と相性がいいかは少し別の話。機能が多くても機能性が粗かったり、メインの機能性を阻害するようであっては目くらましでしかないわけですよね。
そこいくと、大手だからってのももちろんあるんでしょう、わりとバランスよくこれらの機能が搭載されてるように感じました(万能とは言わない)。

あと肝心のEnsemble的な効果ですが、きわめて自然で、デモ版でエレピを入力信号として用いたところエレピ内蔵のエフェクトであるかのように一体感を伴って聞こえました。この感覚、実はほかのソフトではあまりないのです。
ピッチシフト的な効果はEventide製品を連想させますかね。これも決して悪くない。
一方で、Compressorの設定値のせいか歪んで聞こえるケースもあり、プリセットさえあれば簡単に官能を得られるというものでもないと言えるでしょう。パラメータのことは知っといたほうがいい、ってことですね。

用途は多少選ぶでしょうけど、この手の厚み付けを好む方にはかなりお得な代物になるんじゃないかと思います。