Slate Digital “TH-U Slate”
Slate DigitalとOverloudとの共同開発によるTH-U Slateがアップデートして機能追加が行われているとのこと。
新しくフィーチャーされたというFluid IR技術は、Overloud単独版のTH-Uにおけるニュースリリースで4月末時点で取り上げられていました。
要は、これまではIRの情報に対して正直過ぎた、つまりデジタル過ぎたけれども、実際のスピーカーでの共振等の物理的特性を真似させることで、より本物に近づき、本物同様にメリハリを保ったリアンプを行えるようになった、というところ。既存のIRや市販(または配布)のIRをインポートする際にもAIの力を借りつつ対応させられるようです。
Slate Digital版のTH-Uのアップデート内容がどこにまとまっているやらと思ったら、下記動画の冒頭に記されていました。
曰く、7つのアンプを追加、1700のキャブIR追加、Fluid IRプロセッサー、Jensenによる3つのオフィシャルIRの提供、4つの新ストンプボックス、と。プリセットも20個くらい追加になってるのかな? アップデートされないと思ってたから数は全然チェックしてませんでした。
明日の週まとめの雑記部分にでも記すかもしれませんが、アンプ/キャブシミュ系のソフトもほぼ飽和状態で、動的精度に各デベロッパーが踏み込んできて挙動面で横並びになってる以上、音が気に入るかどうか、操作が気に入るかどうか、見た目がそそるかといったとこで選ぶしかないですね。可搬性などパーソナルな論点ももちろんありますが。
TH-Uと先日取り上げたGENOMEをほんのちょっとだけ弾き比べてみたところ、確かにTH-Uも少しトラック内での音の整理がしやすくなった印象はあります。
ただGENOMEのほうが、既述のとおり自分の手でちゃんと弾いてる感が強い。それが何故だかはわかんない。レイテンシーの問題でもなさそう。ダイナミクスへの感度が高いのかもしれません。
まあ、何にせよユーザーさんそれぞれがしっくり来るものを選ぶのがいちばんいいです。
TH-UのアップデートはOverloudからの単独版もあるので、わざわざSlate DigitalのAll Access Passにこれきっかけでサブスク登録するほどでもないかもなとは思います。