Sinevibes “Skew”

ウクライナのメーカー Sinevibes によるリバーサー、 Skew 。

いつものようにシンプルな見た目ながら機能がしっかりしています。遊びでSizeパラメーターをめちゃめちゃに動かしながら再生させてみたところ、機能不全に陥ることもなく、激しいグリッチサウンドも得ることができました。安定性が凄まじい。

リバースエフェクトのプラグインは幾つかありますが、1小節を超えるリバースが得られることはまずありません。Skewは最長で16小節分と、とんでもない長さのリバースエフェクトが得られます。

逆再生音に変化を与えるカーブの種類は6種類あって、これは音を聞いて確認するほかありません。
CableguysのTimeShaperもそうでしたが、ピッチベンドカーブ等に見慣れていると(慣れるまでは)再生スピードのカーブとの理屈の違いに戸惑っちゃいますね、逆再生が基本となっていることもあり。

リバースエフェクトにおいては、リバース対象のフレーズをいちど記録するための予備時間が必ず必要になるため(なぜなら、まだ鳴らされていない音を再生することは不可能だから)、16小節分待機するのはなかなかどうして痺れを切らしかねない。ただ、そうした非効率の中にこそ面白さがあることも多いので、この仕様をどう活かすか考えるほうが建設的かもしれません。
とはいえ、理屈上は(Logicでいえば)2サイクル目できっちりリバースサウンドが得られることになるものの、実際はLogicの仕様により3サイクル目でやっと完全なリバースサウンドが得られる傾向が強く、はたしてバウンス時やバウンスインプレイス時、もしくはトラックフリーズ時に理想のリバースサウンドによるアレンジをどう得たらいいのかは、ちと考えなくちゃならんです。