Alchemy のサイドチェーン

Interesting & Cool SideChain Processing Ideas With Logic’s Internal Instruments – Expert Tip From Chris | Logic Pro で、Alchemyをサイドチェーンでコントロールする方法が紹介されていました。
が、これ、既に多くの方がご存知かもしれない

大きなポイントは、Alchemy以外のインストゥルメントだとさすがにここまで多彩なルーティングをできない、ってとこでしょう。

純正インストゥルメント

AlchemyでサイドチェーンをEnvFollowerで拾う手法
AlchemyでサイドチェーンをEnvFollowerで拾う手法
Ultrabeatのようにオーディオ入力を拾うだけのものもある
Ultrabeatのようにオーディオ入力を拾うだけのものもある
EXS24やES2もサイドチェーンを拾える
EXS24やES2もサイドチェーンを拾える
Mellotronに至ってはサイドチェーンを使う先がない
Mellotronに至ってはサイドチェーンを使う先がない

純正インストゥルメントでサイドチェーンを拾うものは幾つかあって、その中でAlchemyは信号のアタックタイム、リリースタイムを設定した上でオシレーターの音程やフィルター、音量だけでなくLFOのスピードや内蔵エフェクトのパラメーターまで制御対象にでき、特に信号の正負を逆にすることまでできる点に特異性があります。
活用方法さえ閃けば、かなり面白いこともできると思います(聞き手がそこに気付いてくれるかは別問題として)。

他はどうか。
EXS24やES2はアタックタイム、リリースタイムの設定こそできませんが様々にルーティング可能。
UltrabeatはOSC1に入力を拾える程度。
Mellotronに至ってはサイドチェーン入力があるのに繋ぐ先が無さげ。

Logicにおいては、MIDI制御エフェクトって概念が理解の妨げになっていそうですね。言ったもん勝ちみたいになってます。
Vocoderや(Effectrix、Stutter Edit、ReaktorのThe Fingerなどの)切り替えエフェクトは、ここでは除外しておきましょう。

サードパーティ製インストゥルメント

Fabfilter製品は積極的にサイドチェーンを拾う
Fabfilter製品は積極的にサイドチェーンを拾う

サードパーティ製のインストゥルメントにもサイドチェーン対応のものが幾つかあるのですが、多くが先述のMIDI制御エフェクトです。
サイドチェーンをエンベロープフォローとして扱えるサードパーティ製インストゥルメントは、うちだとFabfilter Twinくらいなもん。
所有していませんが、サードパーティのこういう系で最強なのはUnfiltered AudioのLION(Unfiltered Audio LION – Plugin Alliance)かと思われます。

純正エフェクト

Autofilter
Autofilter
Phat FX
Phat FX

コンプやゲートでのサイドチェーンでなく、うねり系のエフェクター等に使えるものとしてはAutofilterとPhat FXくらい。
Phat FXはAlchemyのエフェクター部分がスピンオフしたようなものですが、そこまで自由度は高くなく、機能の中心はDistortionと考えてよいかと。

サードパーティ製エフェクト

Native Instruments "Guitar Rig FX"のサイドチェーン
Native Instruments “Guitar Rig FX”のサイドチェーン
"HV-MBMFX Free"のサイドチェーン
“HV-MBMFX Free”のサイドチェーン
Reaktorにもサイドチェーン入力あるが、ちょうどいい活用例がなかった
Reaktorにもサイドチェーン入力あるが、ちょうどいい活用例がなかった
Native Instruments "VC-76"
Native Instruments “VC-76”
Fabfilter "Timeless"のサイドチェーン
Fabfilter “Timeless”のサイドチェーン

サードパーティ製エフェクトもMIDI制御エフェクトとして使う例が圧倒的に多い印象。
マルチエフェクターとしてサイドチェーン入力をどこにでもルーティングできるのが理想ですが、マルチエフェクター分野ってあまり盛り上がるもんでもなく、うちではGuitar RigかMBMFXが使えるくらい。
Guitar Rigは幾つかのDynamics系エフェクトとModifier系モジュール、それと全部は確認できていませんが幾つかのエフェクターにひっそりサイドチェーンのボタンが備わっています。マニュアルにもきちんとは記されていません。もうちょっとあれこれ出来てよさそうなもんですが。
Ableton Liveのエフェクターとさして変わらないMBMFXは、エンベロープフォロワーを経てパラメーターを制御できます。フリー版では1系統だけエンベロープフォロワーが使えます。
所有していませんがUnfiltered AudioのBYOME(Unfiltered Audio BYOME – Plugin Alliance)がおそらくこれに関しちゃ今いちばん自由度の高いサードパーティ製エフェクトと思われます。

あとは、いわゆるポンピングエフェクトとしてVC76が対応していたり、これまたFabfilterのTimelessが対応しているくらい。
こうしたインターチャンネル・コミュニケーション(?)の手法がもう少し発達してきていいと思う一方、今のままだとただ煩雑になるだけという気はします。
Bitwig 3は果敢にそこに切り込んでいきましたね(Bitwig 3 、それやん – makou’s peephole)。


MIDI FXやSmart Controlがサイドチェーン信号を拾えるようになると、がぜん可能性が広がると思います(でもこれはLogicに限らずAbleton Liveも他のDAWもそうかもしれない;CVの概念で差別化できているReasonは除く)。
Maxでやっちゃうのが現実的なんでしょうけど、Ableton Liveべったりな今、Logicは再度機能を整理しないとクリエイティブさからは程遠いソフトになっちゃいそう。