Shallow or Deep

Deep or Shallow? | Designing Sound

いい内容だと思ったのでざっくりと訳します。

学ぶ目的は、知識を増やすのみならず、そうして何かを行うために知識を使うことにある。ShallowとDeepの2つの基本的な学びがあるということを述べたい。いずれも役立ち、いずれも長短ある。

Shallow Learningとはお手本に従うもの。つまり何をするか見極めた上で、実行するためのお手本を見つけて従い、求めるべき成果を産むわけだ。Deep Learningに劣るのではない、別物なのだ。

方法論を練る手間が省かれるため達成が早く、たやすく次のステップに臨めるのが第一の長所。また手順がはっきりしているため、こねくり回すにも理解を深めるにも都合がいい。反復学習の効果がDeep Learningという形に現れる面もある。

短所といえば、タスクで浮上した予期せぬ問題を見抜き克服するのには向かないところだろう(極端に多くのケースを考慮したお手本はお手本としての便宜性を欠くのだし)。また複雑なことをするにも限界がある。
最大の短所は、斬新さを産み出せないこと。お手本があるということは、それはもうお手付きだということ。
言わば浅瀬でイノベーションは起きないってことだ。

Deep Learningは試行錯誤を続けること。お手本は要らないが膨大な時間と忍耐が求められる。つまり自分が何をしたいか自問した上で実践し、評価し、求めるべき成果が得られるまで繰り返すのだ。

さんざん基礎修練を積んだなら、そうして身についた技能を組み合わせて木枝のように茂らせ、ノウハウの習得、批評を経て、創造力や、課題を克服する知恵を培ってゆく。終わりのない長い旅だ。
取り組む’こと’でなく取り組む’目的’を見抜くことで、有効、柔軟、適切な技能を駆使し、より複雑な問題解決に対しても向き合うことができる。新しいことや途轍もないことも実現させ得る。

最大の短所は時間の投資が必要なこと。何年費やそうとも、計り知れない数のあらゆる切り口を深く知るのは厳しい。ネットですら限度があるのだから。
ついでに言えば、深く沈潜してゆくほど、問題に深く悩まされる、そうした精神鍛錬の度合いも増すのだ。

ということで、オーディオ仕事を続ける際にどういった方法論を考えたらよいか整理する目的で述べてみた。素早く的確な成果を得るためにネットを活用して教えを請うもよし、斬新で困難な成果を引き寄せるべく沈思し試行錯誤を繰り返すもよし。世界が広大な知識の海だとするならば、浅瀬をじゃぶじゃぶ泳ぎ回りつつ興味を惹くものを見つけ、それから一人になって深いダイブを試してみるのもよいだろう。

René Coronado is a partner at Dallas Audio Post and also publishes the Tonebenders Podcast. Find him @rene_coronado on twitter.

ミク本に記したコラム記事のこっ恥ずかしい文章と表現がカブってますけども、偉い人も同じ比喩で書いて下さってるのでちょっとホッとするとこもあったりなかったり。
説教みたいになりがちなテーマですが、二択のまやかし*注を持ち出さないところがとてもいいですね。
もちろんどちらがいいかは私が断じられるものではないですし、ましてや人さまにこうすべきと諭そうとも思いません。同様に、人さまに強いられたくもありません。自分が自分に対して自分が負える責任の範囲で課せばいいかなと。
TPOに合わせて方法論を選べるようになるために複数の方法論を持っておくって考え方は、贅沢でもないし貧乏性でもないですね。注ぎ込む時間や費用はバカになりませんが、それも自分の可能な範囲で自分が負担する、と。あとはTPOを見極められるように積む経験の量もしくは参照する情報の確度の話かなあと思います。

*注:2つ以上の選択肢があるのに2つに絞って選択を迫ったり、両方を同時に選ぶことができるのに一方のみの選択を迫るような問い方。