先日見かけたSilesia Drum Festival 2023 – Gergo Borlai – part 2の動画中の譜割りが気になったので、どういう状態なのか、ひとまず把握しようと途中までを簡単に採譜。
冒頭のギターのリフが3連のようでいて音符11個分で周回してるから、3連符じゃなく付点なんじゃね?と。で、確認したら実際そうでしたというだけの話。
(6+4+6)/4のとこですが、Logicの譜面機能だと縦線をまたいだ連符を書けないので10/4+6/4と解釈。しかしLogicでは(10+6)/4も書けないので、(6+4+6)/4として記しました(要するに4拍の倍数である事実は変わらない)。
塊を分けたかったので4:3で括りましたが、記譜の各4分音符は実際だと付点音符になるので、要するに他の部分と同じ。あとNote Interpreterがうまく機能しなかったので変な余剰音符が発生していますが、ご愛嬌ってことで。
譜面のまま、ドラムだけ叩く分には難しくないけれど、じゃあなぜオケと合わせると難しくなったり、難しく聞こえたりするのか、それを学ぶには好例(=悪例)だと思います。
“わかりやすい(=露骨)”難しさの類いですね。では、”わかりやすくない”難しさとは、たとえばアフロビートのように、譜面上同じでも演奏者の解釈が異なる(たとえば6=3+3と捉える人と6=2+2+2と捉える人とが同時に演奏する)と人間らしい揺れが出てくるというやつ。むろん聞いてるぶんには微妙なズレであり、それを称するには「グルーブ」というほかない。そうした記譜と演奏の実際の微細なズレとそれがもたらす効果に関してはおそらく本格的に研究されてる方がいると思うので(と前にも書いたような気がする)、ここでは話のタネ程度で済ませておきます。
それはそうと、元来ミスショットの極めて少ないGergo Borlai氏なのですが、この映像では意図的なのかフロアタムの叩き損ね(わざと?)が連続したりなどしています。どこか痛めてるのかなと思ったり。