雑記帳 170429

個人的に取り組んでることが徐々に充実しつつある昨今。それはさておき、取りこぼしなどいったん回収。

M3終了

WOMとしての活動はこれにて休止。
SHIHOさんとはこの先も何かでご一緒すると思いますが、僕が会場に赴くことはしばらくないと思います。
6年ほどですか、その間、色んな方がスペースに足を運んでくださいました。改めてお礼を申し上げます。

本職でない人が携わること

最近よく身の回りの随所で話題に上がる。
自分自身、エンジニアでもなければ演奏専門でも文筆家でもないのに機会をいただいて、もちろん精一杯やろうって気持ちはあるのだけど、同時に、もっと腕のいい人がいるのにスイマセンって気持ちは常にあります。
畑違い分野に取り組むことで得られるフィードバックがあながち馬鹿にできないというのも事実ではあるけど、生半可に取り組む前に充分に勉強しておけというのも正しい。
僕自身は板挟みだなあ、って。だけど、学校で教える機会を得てから専門の先生方から自分も学べる機会が増えたのでこれは幸運。

凄まじきJacob Collierインタビュー

一本記事を立てようと思ったが諦めた。

YouTubeに上がっていたのを聞いていたんだけど、コロンブスの卵的な理論だなと。

以前、Jacobについて少し触れた時には「すごいなあ」程度にしか感じてなかったのだけど、3年の間に雲を突き抜けて地球を飛び出してしまった感がある。

インタビューはうかつに訳せないので解説からチャプターを抜粋。

1. Super-Ultra-Hyper-Mega-Meta Lydian (0:02)
2. Negative Harmony (1:30)
3. 5th and 4th Theory (3:27)
4. You and I (6:15)
5. Harmonizer (8:43)
6. Microtonal Voice Leading (10:12)

リディアン・クロマティック・コンセプトの勉強を僕は途中で放棄してしまったのでわからないけど、その延長にあるものだろうか…。
指数がいけるなら対数でもいけるんじゃね?みたいな発想や、フラクタルのように同じ形のまま上方に展開できるんじゃね?みたいな数学的なアプローチや、拍に合わないなら音程を増やせばいいんじゃね?みたいな大胆な踏み込み方には羨ましさをも感じる。
その言葉や発想が信用に値するのは、やはりYouTubeってメディアを通じて実践しちゃってるというのが大きいのだろう。

彼の理論が非常にざっくりと説明されたWebページ(リンク切れ)によると、従来のメジャー・スケールでの#11の扱い、従来のマイナー・スケールでの♭6の解釈がポイントになるように見受けられる。

Robert GlasperやCory Henry, Moonchildが為すようなネオ・ソウル系和音を“Dirty Chord”として紹介する動画もあり、すこぶる面白いのだけれど、Jacob Collierはさらにまた別のレイヤーで、Dirty Loopsはまたさらに別の位相か。

やれやれ、また3年経ったら理論はさらに新たなステージに達してしまうのかもしれないな。恐ろしい恐ろしい。