Sampleson “Collab3 V2” – 相変わらずの激安

Sampleson “Collab3 V2”

例によって、極端に価格が安く、これから活動を本格化したいって人にはありがたいSamplesonから、フリーウェアのCollab3のバージョン2版、Collab3 V2(フリー版とプロ版)がリリースされています。

情報

  • Windows, macOS対応
  • VST, AU, スタンドアローン
  • 定価$10(プロ版)

メーカー「SAMPLESON」の製品一覧 | SONICWIRE
「自分たちが演奏していて楽しいと感じる楽器だけを音源化する」ことをモットーとしている、ベリーズのデベロッパー。音源が演奏者の感情とどう繋がるかを重視し、独自の視点で製品開発を行っている。

記されているプラグイン・フォーマットがちょくちょく間違っているので、購入される前にデモ版で動作確認されることをお勧めします。

機能、操作性

フリー版ではロータリースピーカーに関する細かい調整が不可になっており、DRIVEも効かせられません。

バージョン2ではスペクトラルモデリング部分やロータリーシミュレーション部分の改善、Mac Siliconへの対応、キャブIRの搭載、ロータリースピーカーに関する細かい設定、マイクポジション設定などが施されており、Logic純正のVintage B3の仕様にかなり近くなった印象を受けます。

キーボードは1段(omni ch気味)のみ、Chorus/Vibratoの設定は1種類のみ。
エクスプレッション(CC#11)には対応しておらず、モジュレーションホイールはロータリースピードにハードワイアードな状態であり、他の同社製品には搭載されることもあるMIDI Mappingは本製品に搭載されていないため、LogicであればSmart ControlまたはModifierでMIDIコントローラーをCollab3 V2の「Volume」にアサインする必要がありそうです(エクスプレッションを活用する奏法であれば)。

サウンド面は、Free版でもリーク音が特にいい感じで聞こえており、キャブIRもナイスな質感を補ってくれていて、特に問題はなし。

なので、実機B3(とロータリー)のような2段キーボード、ベース用ペダルキーボード、エクスプレッションといった特色を欲する場合には機能が不足していますが、楽曲中にオルガンサウンドをまあまあな感じでフィーチャーしようって場合なら十分な存在感を担わせられそうです。