Sampleson “Aeronaut”

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Sampleson “Aeronaut”

Samplesonから新作エフェクトプラグイン、Aeronautがリリースされています。
Mac/Windows、VST3/AU対応で、イントロ価格$29(明後日ごろまで。定価$49)。
ありがたいことに直接NFRのご案内をいただけたので、まだ忙しくない朝の間にサクサクとチェックさせていただきました。

操作感

フリーズFXは近年多々リリースされており、正直なところ、それらのクオリティや個性、機能にそこまで差はありません。
Aeronautにおいても、フリーズ部分に限って言えばベタ、もっと言ってしまえば揺らぎを制御できない点においては少々自由度が低いと言える(事後処理的に揺らぎを追加することはできても、揺らぎを小さくしたり無くしたりすることはできないので)のですが、競合と異なるのはキャプチャできることと、そのキャプチャに対しても別系統でエフェクトをかけ、キャプチャとリアルタイム演奏とを一台のエフェクターの中でミックスしちゃえること。
ギタリストやシンガーソングライターが時折見せる、ルーパーを交えたパフォーマンスを連想させるような仕組みとなっています(これとか;https://www.youtube.com/watch?v=yuq8Iggweck)。
何にせよ、低価格で導入できるのが有り難いですね。

設定画面ではスプリットされた2系統にSpectral Freezeがそれぞれあることがわかります。
シンガーソングライターのパフォーマンスを比較対象に挙げてしまったため人によっては先入観を植え付けてしまいそうですが、それらと違ってこちら方面のエフェクトにおいては、リズムって概念が必要ないのが特異点。
まあそれに限らず、こうしたエフェクトを使うにあたっては固定観念をなるべくなくして、自分なりの面白さを見つけることが大事です。

注意点

さて、この興味深いAeronautですが、再現性を重視する人にとっては少々面倒な点が2点あります。

まず、DAWのトランスポートとLooperのスタートポイントは一致しません。常にリトリガーというか、垂れ流しになります。PaulXStretchみたいなもん。

もう1点。少なくともうちの環境でなのですが、Looperの内容はDAWプロジェクトに保存されません。従って、再現性を必要とするような厳密な用途で使用する場合には、Looperに流し込む予定の演奏をDAWに前もってオーディオレコーディングしておくとか、そこまでこだわらないにしてもLooperの出力結果をDAWのトラックに書き出しておくとかする必要がありそうです。
途中まで作っておいて、別の日に続きを作成するといった用途にも不向きかと。
これではミキサーを内蔵した意味の半分が喪われてる気もしますね…。

とはいえ、揮発的なパフォーマンスとして記録を残すぶんにはまったく問題ありませんし、ミキサーを搭載しているのは、制作仕事をガツガツと片付けていきたい人に大助かりだと思います。

とにかく、低価格なのがいいのと、発想が柔軟なのとで注目必死なSampleson。これからもウォッチし続けていきます。