THE CONTROL CENTRE のSample Packがスガスガしい

The Control Centreというサンプル素材配布サイトでSTUDIO COLLECTION、VINYLiZER、YAMAHA TAPE DRUMS、DOEPFER DE、TEISCO SYNTHESIZER 60F、BRUTE PACK、THE MARK((0))TRONなどなど、サンプル素材が配布されています。
おそらく、このMARK((0))TRONの声素材であるMark氏が個人でやってるサイトじゃないかと思いますが。

昨今の素材って、たとえばRhodesのフレーズサンプリングですっつって、「そのRhodesの音、打ち込みやないか」「そのAcidなベースライン、プリセットやないか」「そのブレイクビーツ、打ち込みやないか」ってものが多くて、生々しさを曲に加える目的ではあまり役に立たないなあと感じてます。
ええ、わかってます。今どきのサンプリング素材を買う方はそこまで求めていないってことなんですけどね。
生々しいRhodesサウンドや生々しいドラムサウンドを曲にフィーチャーしたいなら、生録りするほうが収穫でかい。
あ、ここでいう生々しいっていうのは、音が生っぽいってんじゃなく、リズムに揺れがあったり、音色が一定じゃなかったりそういうことね。

で、洋楽インディ系を聞いてるとたしかに、身近に弾ける/叩ける人がいないからいっそ自分が弾ける/叩けるようになってしまえと、挙句それなりに上手くなっちゃう、そんなのが結構目に入りますね。
ゆえにいわゆるDTM自体も、生録をもっと容易にする転換期に差し掛かってると思われます。
あまり国内でそういうアレもコレも自分でやるって人が目立たないのは、(笑)とか言われて侮られやすいからかな? やってるひとはやってるんだろうけど。

それはいいとして。
The Control Centreで最も新しくコンパイルされたSTUDIO COLLECTION、これはカリンバ、メロディカ、インディアンフルート、カエル(ハワイのお土産とかであるやつ)など、いわゆるトイカッション(Toy+Percussion)の類が収められたもので、「ふぅむ、たしかにそういう音ネタは持っておきたいよな」と思わされました。
懐かしいKaeru cafeのコンセプトを思い出します。

えらく昔、たとえば素人のバイオリン演奏とかサンプリング素材として販売されないだろうかと思っていた時期もあります。フォーリーじゃなくガチで人を殴った音とかもね、そういうのいまだに無いからさ。

The Control Centreの音も高品質とは言いにくいサンプルパックなのですが、Ableton Live用と聞くと何故か許せてしまう。
それよりも、Kontaktという仕組みを使って「う〜ん…」という品質のものを配布してる人のほうがよほど煙たい(あんま人のこと言えないけど)。

YAMAHA TAPE DRUMSというサンプルパックに至っては、一聴、余韻のないドラムを果たしてどう使ったもんかと考えてしまいますが、ぶっちゃけこのくらい割り切れてないと面白い曲は作れないんですよね。
むしろちょうど今作ろうと思っていた曲のベクトルに近い。
たとえばこの間アップデートしたSuperior Drummer 3を一度立ち上げてフルセット読み込ませて、ポチポチとパーツを単音で打ち込んだものをサンプリングして、先のこと考えてやや劣化加工した上で、余韻をわざわざ切った形でサンプラーに突っ込んで鳴らすということを昔はしていたもんですが、さすがに最近はそのプロセスに倦怠感を覚えるようになりました。
もっとも、そのハードルを下げるためのMainStage3のAutosamplerなのでしょうけども。

MainStage3.1とAutoSampler

ともあれ、いい音にはしたいけど出来なくてイマイチなサウンドになっているみたいなフリー素材よりもずいぶん割り切った清々しいサウンドで、デモを聞いて少し心が潤いました。