RIP Absynth ?

Native Instruments kills Brian Clevinger's innovative Absynth synth from its portfolio
Native Instruments kills Brian Clevinger’s innovative Absynth synth from its portfolio

SYNTH ANATOMYが知らせているように、KOMPLETE 14の登場とともにクラシックなFM8とABSYNTHが姿を消したとのこと。持っているぶんには使えますが、これから入手することは不可能になったようです。

今ちょっと仕事がごった返してるのでざっくりとした思い出語りしかできませんが、グラニュラー(cloud)がカジュアルな形で登場し、freq shiftがシンセのエンジン内に組み込まれ、独特なwavefoldingが行え、マイクロチューニングにも対応し、ミューテーションという派生音色生成技術が組み込まれ、マルチセグメント方式のエンベロープが描け、wavetableのように波形のモーフィングが可能で…と、毒々しい見た目ながら数々の先進的な機能を搭載していて、言ってしまえば早すぎたのかもって気がします。
うちではいまだに、厚みとステレオ幅が欲しいけど音圧は欲しくないなんてときに、Absynthをエフェクターとしてインサートしてcloudエフェクトをうっすらかけたり、要は他じゃ得られない効果があるため重宝していたんですけどね。
どんだけ私が好んで使っていたかは、かつてGumroadでAbsynthのプリセットを販売してたことを知っている人ならご存知かもしれません(いるのだろうか?)。

万が一に更新されることがあっても、MassiveがMassive Xになったときのように僕らが期待していたものと変わってきちゃいそうでもあるし、見た目だけが変わって肩透かしなんてこともありそうで、まあ何にせよユーザーというのは何に対しても不足を感じやすい生き物ではあるのですが、終わったものと考えたほうが精神衛生上よいのだろうと思います。いや、まだ使える間は使い続けますけども。
一方でFM8のほうは、かなり最近安売りしていたこともあり、ちょっと今後がわかりませんね。

Native Instruments Absynth Is Dead, But Its Ideas Live On, Says Creator Brian Clevinger

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