Reharmonization

Reharmonization

Reharmonization 、いわゆるリハモというのは編曲手法の1つで、コードなどもともとのハーモニーを変更しちゃうもの。昔から僕自身好んでやってます。
小学校時分に「ぶんぶんぶん」などのシンプルな長調のメロディーの伴奏を短調にして哀しい「ぶんぶんぶん」とか弾いて遊ぶでしょう。超大雑把にいうとあのノリ。

音楽として成立すればいいので、概念自体は特段難しいこともない。
ところが音楽として成立させるのが相当難しい。
まして即興演奏でやるには結構な訓練もしくはそれに匹敵する知識量が必要。

メロディーの取る音程を拾い上げてそれに対して新たなコードをつける、個々の音程に対しては簡単にそれができるのだけど、連続する音程となるとややこしくなり、大きな流れで聞いてみたときに聞ける代物になっているか、ここがネックとなります。

原曲には原曲の良さがある(原則として)

原曲って、よほど中途半端な形で流通されてるのでない限り、原曲作曲者がベストと思うハーモニーで構築されていて、多くの場合いじりようがないですよね。
仮にいじれる隙があったとしても、それは原曲作曲者もわかっていて、あえて隙を残してあったりするもんです。
いわば、漢字で書ける単語を平仮名であえて書くことでスムーズに読めるようにしているようなもの(「今帰るよ」でなく「いま帰るよ」とするみたいに)。

とは言っても、いまどきは面白さを競ってセルフブランディングに活用するのも一般的なので「あえてここまで難しくしたった」というアピールはもちろんアリ。

リハモのリスク

これまでにない響きの展開が欲しくて、自分の曲であってもリハモを行うことはあります。
このときメロディの優先度を高く保ったままリハモを行うと、必然的にハモりの音程を変えざるを得なくなり、結果としてハモりのラインが難しくなります。
経験談…ではなく、理論上それを避けるのは極めて困難です。

ということは、ハモりのラインがある曲でリハモは行わないのが得策。
ということは、メインのラインだけで充分聴ける曲じゃないとリハモは役不足となります。
ともすればハーモニー自体が楽曲の主題となってしまい、メロディもしくは歌唱者の能力不足がかえって目立つ結果を招きかねません。

Disってんじゃなく、このリスクに打ち克った曲はすごいって話ね。

Harmonization

さてリハモとは別に、もともとメロディーしかないものにハーモニーをつけるのが Harmonization。
古くはラジオのナレーターや列車/駅構内のアナウンスを切り取って音程を拾って作品にしたものがあります。
無理くりいえば、鳥の鳴き声をバイオリンの高音で表現してみたいな手法も無関係ではなさげ。
だから実は新しい手法でもない。

最近だと某議員のネタも有名だけど、他には、ペッパーチャレンジのものとか(ネタがネタだけにちょっと汚いので苦手な人は再生しないのが吉)。

これを投稿している方、以前Facebook越しにインドネシアの友人が送ってくれたこの映像を投稿した人でもありました。

Publio氏はPatreonでも活動の援助を求めておられる。
» Publio Delgado is creating Music videos | Patreon

最近アップロードされたものだと、Katy Perryの曲のおそらくアカペラにバックトラックを付けたもの。

これらを聞くと、音楽的に優れているかといわれればちょっと微妙。「すごいね」とは言えますが。
部分的に、聞き覚えのあるコード進行が登場したときだけ「おっ!」と思わされるのですが、それ以外はコード名が複雑以前に、聞き覚えがないのでわからない、そんな感じだと思います。
…というように、ネタとしての破壊力はあるけど作品にするにはそのままじゃ難しいのがハーモニゼーションですね。
先ほど挙げた駅構内のアナウンスを利用する例にしても、アナウンスの一部を切り出してそれをミニマルミュージック的に繰り返すことに音楽らしさを担わせてるわけですから。

ちなみに、Bobby Owsinski氏のブログを見てるとそこそこ頻繁にIsolated Vocal Trackなど話題に上がってます。
リンク先見てもわかるように、有名な曲のアカペラがわりと簡単に手に入りますね。
こういうのを見るとついリミックスの方面に走ってしまいたくなるけれども、新たに自分なりのオケを作るというのも自己鍛錬としては悪くないもんです。
権利の都合上お披露目はできないですがね。