あれこれ地味に仕事が立て込んでいますけども。ここらで近況。
現在、1曲ずつ2箇所から制作とアレンジのご依頼があって、でも納期がかなり長めなのでじっくり組み立てていこうというところ。こちらはおいおい報告します。
個人的な作品の公開予定
それ以外に個人的な制作物を7月末辺りに2曲ほどBandcampに放流予定で、目下自分の納得いく形になるまで、たぶん今まででいちばん多く繰り返し楽曲を調整中です。
前作についての総括
前作は、「ほぼ完成しつつも何かしら気に食わなかった曲」を成仏させる目的と、AIが制作にどの程度役立つのか実際に踏み込んで使ってみるって目的とのアーカイブでした。リハビリ目的もそれなりの比率を占めてました。
歌詞や歌、あるいは自分にない閃きをもらう目的でAIの手を借りることはこの先も多少あるとは思うけど、曲の本体に関わらせることはないでしょうね。
細江さんも𝕏で仰ってたけど、AIの力を借りたとてコアな部分はどうしたって自分がやることになります。まあ、顕名で作品を出すわけですし、必然的にそうなります。
出来合いの部品で見目麗しく組み立てられたとて、自分の中からひねり出したもので組み立てたときの本質的な達成感には及ばない。若い世代はそうじゃないかもしれないけど、時間を掛けて自力であらゆる手法技法をこねくり回してモノづくりしてきた世代にとっては、手間暇それ自体が大きな娯楽なんですよね。それが思い入れに直結します。
2曲の背景について
で、肝心の2曲のうち1曲は、昔スマホ向けに作成していた曲に肉付けをがっつり増やしたもの。
この肉付けにおいて、今は亡き、最も敬愛する作曲家であり演奏家であったLyle Maysの手法を(雰囲気だけ)借りました。理論的な部分は研究すりゃ真似できるんでしょうけど、そうじゃなくて、近年の自分が理屈をなるべく後回しにして情動を優先してることと、自分ならこういうふうに組み立てるってスタンスとを反映させたのが、肉付けという手順です。
Scott Kinseyが、Joe Zawinulを意識しつつも現代的な手法を活用した曲を披露してましたが、マインド的にはそのような感じ。
要するに習作であり、リスペクト。ものすごく雑に言うとインスパイアなんでしょうけど。
紛い物を作るのが目的ならそれこそAIを使ったほうが確実でしょう。でも欲しているのはそれでなく「触発」を自分で捕捉して可能な限り制御して紡ぐことなわけですね。
なので、それ相応に時間がかかった作になります。
もう1曲は、それ以上に時間のかかったもので、10年近く前に作り始めてお試し版を公開していたにも関わらず遅々として進められていなかった作。

途中、コロナ禍やら何やらで創作意欲が著しく減退したこともあって、やらなきゃって思いがずっと頭の片隅に留まったまま年月を過ごしていました(別に誰が待ってるわけでもないからやらなくてもいいんだけど、頭の片隅に残ってる状態がよくない)。
先ほどの曲がかなり手間のかかるものでありましたが、それを経ることで「鈍重な腰でも多少浮かせば、少しずつでも作り進められるっぽいぞ」とわかり、いよいよ作り進めたという経緯です。
むろん手つかずの10年の間に生活だけでなく気持ちや指向の変化もあったりで、当時こだわった部分が今はそうでもないとか、当時はそれでいいと思っていたものが今は気に食わないとか、それはもう端々に存在します。それをいま回収した、ということになります。
どうにかそこまで意欲が回復してきたんですね。充電量でいうと体感0%が30%になった程度ですが。
とまあ、一応事前報告、予告のように記したものの、ほんとに2曲とも完成させられるかはまだ確信を持って言えません。聞き手はともかく、少なくとも自分で納得できる音に仕上げていくには、まだそれなりにハードルが大量にある気がしているのです。