RDGAudio “SideChainer 2” [Free]

RDGAudioが、ポンピングエフェクトを比較的自由に作れる SideChainer 2 をフリー($5, $10での寄付歓迎)で配布しています。$5だけですが寄付させてもらいました。

Nicky RomeroのKickstart(powered by Cableguys)と違って、自由なシェイプを作れ、3連や付点に同期でき、スムージングを調整でき、設定をふぁぼ付きで保存できますが、その代わりポンピングをトリガーでスタートさせる(MIDIノートなど何かの合図に対してのみポンピングを行わせる)ことはできません。サイドチェーンとは…?って気がしちゃいますが…。ゆえに、4つ打ち限定みたいな使い方になりそう。
たしかにKickstartで用意されたシェイプのどれもしっくり来ないときがあるので、調整の自由度が上がるのは有り難い。斬新な形状で面白いことをする人が現れたら、また新しい流行りが生まれる可能性があると思います。
求める音を想定しつつ、使い分けるといいんじゃないですかね。

ちなみにですが、Serumを持ってる人ならSerum FXもおそらく持ってますよね。
当然、KickstartやSidechainerを使わずにSerum FXを使って自由なシェイプで自由な速さでポンピングを行わせることは可能です。ルーティング次第で、フィルターやエフェクトに対して作用させることも。

SerumFXを使ったサイドチェーニング例
SerumFXを使ったサイドチェーニング例
Serum FXで、他にいろいろ連動させる
Serum FXで、他にいろいろ連動させる
Ableton Liveの場合の設定
Ableton Liveの場合の設定

Ableton Liveの場合、サイドチェーン効果を出したいトラック(1️⃣とする)にSerum FXを仕込み、サイドチェーン信号を出したいトラック(2️⃣とする)にExternal Instrumentデバイスを挿して、1️⃣にフレーズ、2️⃣にトリガー用のMIDIデータを打ち込む、と。元音の流れ込んでくるSerum FXのNoiseをOnにするのをお忘れなく。
上のスクショでは、MIDIデータを受け取ったタイミングでLFO(をEnvモードにしてあるので、LFOのシェープが右端に達したらその値のまま維持される)が走り、音量とFilterとHyper / DimensionのMixとEQのFreqが連動する仕組みになってます。
1️⃣のトラックのほうではSerum FXに対するオートメーションも当然効くので、途中でLFOの周期を変えることもできます。あと、Serum FXのFilterにKeyFollowを設定してあるんで(Filterセクション内の鍵盤のマーク)、受け取るMIDI信号の音程次第でFilterのかかり具合も変えられます。
Logicの場合はMIDI制御エフェクトってのを使うことで同じことが可能なのですが、Audio Inの信号がモノラルになったりステレオになったり不安定なのでお勧めしません(バグ報告をしたら開発者のSteveに「嫌なら使うな」と言われたんで、それっきり無視してます)。