Native Instrumentsからの今年の冬の贈り物はリバーブプラグインの RAUM ですね。
Native Accessを立ち上げるとNot installedの箇所に現れるそうですが、うちではまだ見当たりません。
Manual(RAUM Manual)を見る限り、ルームリバーブのGroundedとホールリバーブのAiryとアブストラクトスペース用のCosmicの3種のアルゴリズムがあり、フリーズ機能で余韻をサスティンさせることができるっぽいです。
ちなみにraumとは、いわばroomのドイツ語にあたります。
Walkthrough動画はこちら。
アルゴリズミックリバーブの範疇にはありますが、PredelayのFeedbackと下部のReverb(これはいわゆるEarly ReflectionとLate Reflectionのバランスととらえていいと思う)、あとEarly ReflectionとLate Reflectionとが不思議な関係になるCosmicがなかなか面白いです。
リバーブをFreeze状態にする機能のついたリバーブを今まで2,3個見てきてるのですが、FreezeをOnにしたときに入力信号を遮断するパターンばかりでした。RAUMはFreeze状態でもPredelayの入力が活きてて、Reverbというパラメーターを反時計回りに回していくことでPredelayのFeedbackが混ざり込んできます。なので、少々変態的な空間表現が可能になると思います。同様にCosmicもPredelayとReverbが不思議な関係で影響し合うのでリバーブのスウェル表現みたいなのが可能になりますね。ニーズがちょっと不明ですが。
さっき使ってて慌てたのは、LogicだとFreeze時にDAWを止めると音は途切れるのだけど、このタイミングで他のアプリケーションに切り替えるとFreezeの再生が勝手に始まるという現象(うちだけ?)。
「おっと大事なメールが来た」と、作業を中断して切り替えたら爆音再生が始まる可能性があってちょっと怖いですね。RAUMの設計の問題ってよりLogicの設計の問題のような気がします。
Bite, Choral, Dirt, Flair, Freak, Phasisに並ぶNIの汎用エフェクト群に新たに仲間入りするものと思われます。次のKompleteからたぶん有料コンテンツの一部になると思うので入手するなら今のうちでしょうね。