Rainbow Circuit “Rift” [M4L]

Rainbow Circuit “Rift”

CDMでも取り上げられているRainbow CircuitのRift。Gumroadで$32で販売されています。

Rift offers playful additive synthesis exploration: Max for Live review

その昔、Aphex TwinやSquare Pusherが好んだようなサウンドが生成されていますが、どうもアディティブシンセとして知っている音とも少し違うようで、何か位相によって派生する効果も感じられ、興味をそそられます。
各パーシャルの周波数配列のルール(と自分は理解)が4種類、音量モジュレーションなど、変化を与えるための各種要素がぎゅうぎゅうに詰め込まれていて面白そう。
ビジュアルもシンプルかつ美しく、使い勝手もよさそうに見えます。

アディティブシンセはサイン波をベースとしても(パーシャルの自由度を上げれば上げるほど)単純にパーシャル数ぶんのポリ数を使うと考えられ、負荷が増えていくため、なかなか無制限に楽しめるサインせとは言いづらい側面があります。一方で、そのぶん未開拓のエリアが広いともいえます。
いくつかのウェーブテーブルシンセはアディティブシンセのように倍音の配分を手書きしていけますが、言うまでもなくそれは整数倍の倍音だからウェーブテーブルの一個の波形に収める(それでも今どきのソフトであれば品質劣化を避ける工夫がされているはず)ことができ、これによってポリ数を消費しない方式に変換できるというだけ。だから先ほど書いたように、倍音(ここではパーシャル)の周波数比率が整数から外れれば、少々面倒なことになってくる、と。単純に考えれば、ですが。

まああれこれ考えるよりもっとずっと面白く、先進的な合成手法が取られているのでは…って気がするので、いずれ入手してみようかなと。