BLINKSONIC° “PROCESSORZ°v_2”

Reaktor6のユーザー向けにフリーで配布されているマルチエフェクトプロセッサー、BLINKSONIC°のPROCESSORZ°v_2がかなりいい。

iZotopeのStutter Editに似た位置付けながらユニークなエフェクトとフレキシブルな操作感、何よりフリーというのが有り難い。

そのStutter EditやNIのThe Fingerなどと同様に、入力をサイドチェーンから引っ張ってこなくてはいけないのが面倒な点ではあります。
だけど、これは使用するDAWの宿命なので時代が変わるのを待ちましょう。
また画面にほとんど説明がないので、初見で何をしたらどうなるのか全くわからないのも少々もどかしい。

PROCESSORZ°v_2 : エフェクトの種類

接続の説明は後回しにするとして、かけられるエフェクトは、作者サイトに記されている通り。

EFFECT SIGNAL PATH :
DISTORTION >> BIT REDUCER >> FEEDBACK >> UFO >> RESONATOR >> RING MOD >> PHASER >> FLANGER >> FREQ MOD >> VOWEL >> LOWPASS >> BANDPASS >> HIGHPASS >> DELAY >> REFLECTION >> PITCHSHIFTER >> REVERSE >> SCRATCH >> STUTTER >> LOOPER >> GATE >> AUTOPAN >> REPEAT >> REVERB >> DROP.

このDISTORTIONがLo-Fi感たっぷりで非常にいいのと、ほか欲しいものは全部入っている印象です。
驚くべきことにレイテンシーがほぼ0です。
歪んだ感ありつつもクリップガードがなされていて、ピークランプが付きません。うーん、細かい。

PROCESSORZ°v_2 : 使用方法

MIDI制御エフェクトの結線
MIDI制御エフェクトの結線

わかってる人にとってはいつも通り。
たとえばドラムループにこの手のプラグインエフェクトをかけたいなら、そのドラムループが鳴っているチャンネルの出力を切り、それと別にインストゥルメントトラックを作成してプラグインインストゥルメントにMIDI制御エフェクトの当該プラグインエフェクトを挿入してサイドチェーンする、これで再生を開始すればOKです。

REAKTOR BLOCKS内で動かすこともでき(というか、おそらくそれが本来の姿)、PitchbendやModulation Wheel付きのMIDIキーボードがあればそれらでパラメーターをコントロールしながら鍵盤で各エフェクトのOn/Bypassを切り替える、そんなこともできます。

遊びにもいいと思うので、どうもまだReaktorが楽しめていないって方は試してみるとどうかなと思います。