Polyverse “Manipulator”

Infected Mushroomとの共同開発による第2弾、 Manipulator 。まだBetaの段階らしいです。
第1弾はI Wishでした。

Polyverse “I Wish”

Polyverse

PolyverseってそもそもInfected Mushroomの会社なのかというとそうではなくLAにある会社で、About Usを見ると、作りかけのソフトを彼らに見てもらったら数々のアイディアの提供があり、完成後にはアルバムにも使ってもらえたため、この”Artist Feedback”というやり方を掲げていこうと思ったとのこと。

Manipulator

I Wish はサイケトランスに少々偏ったギミックだった印象でしたが、 Manipulator はそれよりもう少しEDM全般に通用しそう。

相変わらずお茶目さ全開。
どうしてもサイケトランスサイドのアーティストなので試奏がそうなってしまうのですが、機能面を見ると汎用性は高そう。

Manipulator ってより Mutator という印象があるんだけど、商標的な問題なのかな。

Vapor チックな音声の加工って、たとえばLogicとLiveで比べるとLogicの手順の煩雑さが際立つため、僕自身もRemix仕事のときにはどうしてもLogicでなくLiveで行うスタイルになってしまいます。
別にそれを克服する目的で開発されたのではないんでしょうが、Manipulatorは処理の高速さの印象が強く、「これならDAWを持ち替えなくてもできるんじゃないか」って気分にさせられますね。
古くからこの手の音楽をやっている人ならわかると思うのですが、精度の高いボイスの加工を期すると処理時間がそれなりにかかってしまいます(よく見ると右下のほうにLIVEってボタンがあって、おそらく処理精度を下げてレイテンシーを向上させる仕組みを備えているようでもある)。
サイドチェーンを絡ませるとなると煩雑さからは逃れられません。
つくづく、頭での理解は簡単なのに視覚的に把握しにくいサイドチェーンの仕組みはそろそろリニューアルされてもらいたい!

単機能のシンプルなプラグインと、加工対象を限定して幾つかの機能が相乗りしたプラグインと、あとはKontaktの仕組みを使ったものとで、今どきのプラグインの方向性は大まかに3つのパターンに集約されている気配があります。
Manipulator は相乗り型と言えます。
そのうちの幾つか、たとえば左下に見える Smear ってのは SonicCharge の Bitspeek とほぼ同様のもの、というか I wish のシンプル版みたいなもの。
なので、 Manipulator を入れれば(環境移行時に再オーサライズが少々面倒だった印象のある)Bitspeek は不要になる…かな。
期待ほど精度が高くなかった iZotope の VOCALSYNTH も不要になりそう。
VOCALSYNTH というと比較的地味なリリースで、その後特に話題にも上らなかったわけですが、それと比べて Manipulator はどうなのか。気になるところではあります。

で、自分はManipulatorを導入するかというと正直決め手に欠けるので、よほど「あー、この加工が面倒くさい!」とか「どうしても、Manipulatorにしかない、この加工がしてみたい」とでも思わない限り手を出さないだろうなあと思います。