Physical Audio “PA1 Dynamic Plate Reverb”

Physical Audioってとこのプレートリバーブ、PA1 Dynamic Plate Reverb が意外とすごいかもしれない。

Dynamic Plate Reverb – Physical Audio
Dynamic Plate Reverb

すごく色々なことが出来るというわけでもないし、プリセットが豊富というわけでもない。
むしろプリセットに至っては名機EMT140をシミュレーションした2種類しかないけど、質感が良くて、UADやAltiverbは使わなくなりそう(言い過ぎか?)。

デモ版をDLしてみると、Steel, Gold, Silver, Titanium, Aluminiumと材質を変えられたりします。ちょっとした遊びかな。
リバーブの長さは右上の+-ボタンで調整できて、0.5sec刻みでしか変えられない妙な愛嬌ありつつ、値を変えると帯域ごとの伸び率が変わります。

この辺の調整の醍醐味および得られる結果がおそらく、プレートリバーブの廃れない所以の一つだろうと思います。
ホールリバーブの仰々しさはなく、粒立ちよくはじけ、奥に響いていく感じは、確かにボーカルや金物と相性が良さそう。
こういう再現をパラメーター調整だけで楽しめるのであれば、確かにコンボリューションリバーブはもういいかなって思いがいっそう強くなります(以前の記事参照)。
リバーブタイムのスケールを変えるのは今どきのコンボリューションリバーブでもできますが、想定と違う響きになることも多いですからねえ。

なお、現在Physical Audioで配布されているのはこのプレートリバーブと、リングモジュレーターのPA2 Little Ringer、そして謎の金属音源PA3 Derailer。
金属愛が強い。
PA3 Derailerに関してはインストールが半手動で面倒っちゃ面倒なのですが、それはともかく金属、特に銅鑼(ゴング)の響きの再現度が尋常ではないです。
夜中に「!?」て声が出た(出てない)レベル。サンプリングじゃないの、これ?
3,4ヶ月ほど前に、いいゴングの音が無くてめっちゃ探しまくってた僕がもしその時点で知ってたら、間違いなく飛びついてたと思います。

今のところこの3つの製品のみなので、果たして金属愛が止まらない人なのかどうかもわかりませんが、もうちょっと様子を見て可能性を吟味した上でこのメーカーを今後もウォッチし続けるか判断します。

210819追記

どうもDynamic Plate Reverbとして機能が刷新されたもよう。