【動画ネタ】 Ólafur Arnalds , Laura Mvula

Detritus 215

Music of SoundのDetritusシリーズはこの日記でも何度か紹介したことがありますね。今回も示唆に富んでいました。

僕も大好きなÓlafur Arnalds(オーラブル・アルナルズ)はアイスランドのアーティストで、以前はメタルバンドでドラマーもやってたというから現在の作風から見ると驚くばかり。
数年前にお仕事でアイスランディックな曲を作る必要があったとき、改めてBjörkをはじめSigur RósとかmúmとかAmiina辺りのアーティストの作とか、あと参考にUK辺りのフォークロックなんかを聞いて、無論そうそう簡単に「っぽく」できるものでもないですし、じっくり感覚に浸透して身体が反応するのを待った覚えがあります。
北海道在住としては感覚的に近いものがあると甘く見ていたのだけど、通ずるものこそ多少あれ、違いがよけい如実に現れたものでした。
KEXPというのは、シアトルにあるラジオステーションで、オルタナやインディロックに強いそう。このライブの概要もLive Video: Ólafur Arnalds at KEX Hostelで読めます。アイスランド・エアーウェーブとしてシリーズが案内されているので興味のある人はチェックしてみるといいかもしれません。

一方こちらはLaura MvulaというUKのシンガーソングライター。南アフリカ?と思わず呟いたんですが、そうじゃなくて、日本ではまだ入手不可なようだけれど11/18にリリースされたSheというEPのMVで南アフリカの映像が使われているということらしい(英のSSW、Laura Mvulaのデビュー曲「She」のミュージックビデオが公開 » UNCANNY)。上の動画のLike the Morning DewはSheのC/Wのようですね(Laura Mvula – She (Vinyl) at Discogs)。

英のSSW、Laura Mvulaのデビュー曲「She」のミュージックビデオが公開

圧倒される絶妙な積みのハーモニーと、シンプルなバックトラックの対比がこの上なく素晴らしい。
最近、楽器の音でのハーモニーと声でのハーモニーは全く別のものだと感じてて「そう、これなんだよねぇ…」と思わされた次第。VocaloidとかAuto-tuneとか使ってみて、使いこなしが足りないだけなのかもしれないけど、正しい音程が必ずしも美しい響きに聞こえないことも多い。うちの婆ちゃんがまだ亡くなる前、だいぶ耳が遠くなってから、上手いはずの人の歌が下手に聞こえると嘆いていたのも思い出しました。関係なさそうな気もするけど、ひとまず僕の頭ん中では同じ「音程は正義か?」って棚にしまわれている事例。

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そんで、アルゼンチンの音響派で有名なJuana Molinaって人が連想されて「なんでかな?」と思ったら、同じようにシンプルで感性が剥き出しになってる人なんですね。自分の無い物ねだりなのかどうなのか、そういう方々にすごく憧れを持つみたい。
ÓlafurはiPadを使って聴衆との同化みたいなことをやりつつ、バイオリンとチェロとが少しずつハーモニー重なってく手法もやりつつ、Juana Molinaも色んなツールや技術を投入してどんどん深化していってるのだけど、そうした方法論を全部奪い取って何も残らないかといったらそんなことは無くて、彼ら彼女らが誠実に培ってきたものだとかどうやって育ってきたかみたいなのが残るんだろうなあ。すっごく短絡的に言うと情熱ってやつ。もうちっと違う言い方をすると内発性というやつかもしれません。