【終了】 NorthSound , G6.com

2015/7/31をもって NorthSound および G6.com の両サービスが停止するとご連絡いただきました。
いずれもスマホ登場以前、ケータイの着メロがFM音源で鳴っていたころのサービス。
一時はG6.comのPC用ウェブサイトでブラウザ越しにFlashコンテンツで過去曲を試聴することもできましたが、今やFlashすら過去の遺物となり、アーカイブを紐解くことも不能。

クリプトン社にバイトで入ったのが99年の暮れくらい?
冬の間にケータイの部署のヘルプに入り春には社員となり、5月頃のJ-Phone(当時)でのサービスインに向けて大量の曲やら効果音を作成したのでした。

チャートの有名曲を着メロとして鳴らすのでなく、オリジナルの楽曲を制作して配信するサイト。
どこの馬の骨が作ったかもわからん曲をいったい誰が課金ダウンロードするのかと思いつつも、特に当初は5.2キロバイトという絶望的な配信可能ファイルサイズの中で、思い浮かぶアイディアを片っ端から形にして放り込んでいったのでした。
着信音からスタートする曲(その後定番になった)とか、本来は不可能なフィルターのかかったような表現をプログラムチェンジでやり繰りするとか、ジャズはないんですか?という挑発に応えてジャズものを作るとか、バグを突いてループ2周目からリズムが鳴るようにするとか、配信可能サイズぎりぎりまで使うためにダウンロードページでの説明文を短くするとか。

そういったチャレンジのお蔭で、ニッチな分野ながらJ-Phone(その後Vodafone, Softbank)さんを始めとしたキャリアやヤマハ(音源チップの製造元)さんに称賛コメントいただいたのが今なお有り難い。
ただ、あまりに孤軍奮闘状態で、一周回って他スタッフにプレッシャーがかかっていたのも事実。
ヘッドハンティングの声もあったけど、実家の事情もあって地元を離れられませんでしたけどね。世の中にたぶん似た事情で機会を失う人が多いだろうなと思いつつ。

コンテンツのニーズはさらにやけに高まって、配信に必要とされる曲数がいや増しに増し、結果的に他スタッフの4,5倍の制作数を担いました(勤める会社が変わったその後も傾向は変わってないのだけども)。
浜松に韓国にと、出張に誰か行く必要生じちゃみんな目を逸らすもんだから「じゃあ俺が…」とかね。恨んじゃいませんよ。経験したことないこと経験できるチャンスをどうしてフイにしようとするかなあとは思いましたけど。
多少他のスタッフよりは多めにお給料をもらっていたのですが、それにしても作業量の割に合わないと直談判したこともあり、そうしてる間にボーカロイドライブラリを社内で制作する話が持ち上がり、どう考えても僕が担当することになりそうな空気がみなぎってきて、おやおや?と思い始めました。
失速している部署に張り付かされるのもアレだったし、貢献したのに人身御供にされるのもかなわんと、ある日、退職願をしたためたのでした。

たぶん今のスマホなら当時のデータを鳴らすアプリも作れると思いますけど、当時のコンテンツはそこまで汎用性ないかも。
通称弁当箱ならびにツールは今見ても面白いのですが、64bit OSでは動作しませんし、今だからこういうネタものを作れるのでは…なーんてことも実現不能になりましたね。