引き続き、やるべきこと、やりたいことが多くて細かくニュースを確認できていませんが、見かけた話題と軽く近況を列挙します。
目次
Casa Occidente “RPro2″関連

たぶんCasa Occidente RPro2の開発をされた方なのでしょう。(特に生録で)チャンネルにダイナミクス系エフェクトをいくつも差すのはしんどいから一つにまとめたというのがRPro2(に限らず、そうしたソフトは少なくない)。
上の投稿では、その簡単なコンセプトの説明のあとアンケートのようなものが投げられています。
Can a Single Plugin Replace an Entire Dynamics Chain? – Gearspace
- 現在、テンプレート内でサイドチェーンのルーティングをどのように処理していますか?
- 別のライダーやボリュームオートメーションプラグインを使用されていますか、それとも手動でオートメーションを描いていますか?
- 現代のダイナミクスプロセッサーには、まだどのような課題があると思いますか?
Aqeel Aadam Sound “Coastline”

独創的なソフトをリリースするAqeel Aadam SoundからCoastline。
瞑想的なサウンドを生成する感じでしょうか。動画を見た感じではエフェクトなのかシンセなのかよくわかりませんが、パラメーター操作に呼応するビジュアル変化が面白い。
現在、個人的にノイズっぽさのないサウンドが好みなので、面白さを充分に感じはしますが導入することはないかも。
Darkplace Studio “PIRANHA”

Darkplace StudioなるブランドからPIRANHAと称するマルチバンドウェーブシェイパーが。
好きな人は好きかもね、くらいの感想です。
BPBでGiveawayが提供されているもよう。
All The Machines “FALSE MEMORY”

音が崩壊していくさまを観覧できると宣う、All The MachinesのFALSE MEMORY。面白いコンセプトです。崩壊していくまでの時間を設定可能らしい。
これもノイズを加える系のエフェクトといえるでしょうね。
AudioKit Pro “Viral Synth 2”

App Storeで非常に評価の高い、AudioKit ProのViral Synth 2。
特に150種のマイクロチューニングに対応しているところが評価されているんでしょうか、ビジュアル的にも興味を惹かれるバーチャルアナログシンセです。AUv3にも対応しています。
Anukari

3年前の今ごろ一度取り上げたAnukari。
MusicTechでも取り上げられています。

曰く、
Anukariの創設者兼開発者であるエヴァン・メゼスケは、ミュージシャンであり独学で技術を習得した人物で、かつてGoogleのエンジニアリングリーダーを務め、「長年にわたりテクノロジーをいじり続けてきた」経歴を持つ。
「私は祖父の自動車修理工場で、ピストンやクランクシャフトに囲まれて育ちました。おそらくそのせいか、私は機械やものづくりが好きです。機械的なものをシミュレーションに変換することは、機械仕掛けを愛する私の脳のその部分をくすぐり、Anukariを演奏する感覚を他のシンセとは違ったものにしています」と彼は説明します。
This peculiar virtual instrument that is “part synth, part virtual physics playground” | MusicTech(notionによる翻訳)
物理演算による実在楽器の再現には限界あるよねみたいなことを以前記しましたが、起きる現象を単純に音に変えて楽しむ素朴な面白さは廃れるものじゃないですもんね。
RAWL “RVA – RAWL Vertical Analyzer”

先日日記で取り上げたらその日のうちにお礼メールをくださったRAWL。
こちらはリアルタイム値と最大ピーク値の表示に対応したスペアナ、RVA – RAWL Vertical Analyzer。見やすいのもいいですが、おしゃれですよね。
noshigeSound “ENHANCER VINTAGE-73”

先日取り上げたRAWLに続き、国内のブランドnoshigeSoundによるプリアンプEQ、ENHANCER VINTAGE-73。ハイシェルフ部分のみの機能で、ノブを0にした状態でもオーディオに影響が出る設計。
AIを活用した開発のようですが、さまざまなケースでの処理結果をさらにAIに評価させ、限りなく本物の動作に近づけているとのこと。
YUM AUDIO業務再編中
ニュースレターで届いていました。
現在、引っ越しを含めて大々的にビジネスを再構築中だそうで、かといってオーディオ処理界隈から足抜けするわけではないらしく。既にリリースしたソフトのバージョンアップも計画中のため、もう少々お待ちを、とのこと。
ちなみにYUM Audioと近しいBlack Salt Audioが初期から深く関わってきたMoonbaseなるサービスがあって、
実は、ここ数年のプラグイン業界では、技術そのものよりも「販売インフラ」が競争力になってきていると感じます。
昔は多くのメーカーが
- FastSpring
- Paddle
- iLok
- 独自ライセンス
- 手作業のサポート
を組み合わせて運営していました。
ところが最近は、
「ライセンス、決済、試用版、サブスクリプション、アップグレード、クロスグレード、マーケティング連携」まで一体化したプラットフォームが登場し、小規模メーカーでも少人数で事業を回せるようになってきています。Moonbaseはまさにその流れを代表するサービスの一つと言えそうです。
ChatGPTによる情報収集(抜粋)に基づく
YUM Audioもこのサービスに移行した可能性があります。そうであれば、その意味では再編中ってより業務の簡便化が図られたといえるかも。
近況
やるべきことが多いと冒頭に記した通り、業務がやや立て込んでるのに加えて自身の志向が現在微妙に変わり、この日記にかける比重が減っています。
もっぱら、制作する曲の音色やその全体のトーンをもう少しどうにかするってのにまあまあ時間がかかっている、と。上に記した各記事に記されたとおり、ノイズっぽさとの付き合い方をちょっと見直している段階。気が向けばその辺りのあれこれを備忘録代わりに記すかもしれませんが、今のところ一つヒントが見つかったかなあ程度。まだ格闘は続きそう。
あと、𝕏でその手の情報が手に入りやすくなったのもあるのですが、おっ!と思う新しいソフトが減り、似たようなものが増え、かつ恐らくAIを使用して開発した製品が当面増えるかもしれない一方で、正直なとこそれらに潜む何らかのリスクまで保証しきれない…ってのもあります。
ネイティブ対応の混沌が近づく
macOSがぼちぼちRosetta対応をなくすよなんて話題が以前されてましたが、オーディオプラグインに限らず、日頃自分が使用しているアーカイバーやらリネームソフトやら、ネイティブ対応がなされる気配がほぼなく、次のOSのアップデートで多くのものが使えなくなるんだろうなあと感じています。
ネイティブ対応しているソフトをユーザーが探し回らなきゃいけないその混沌が、また一つの、セキュリティ面の脆弱性になるような気もしたり。
特にうちだとWindowsユーザーに送るアーカイバーのオルタナティブを探すのがしんどそう。下手なオルタナティブつかまされて、Windowsによからぬことをしでかすようなソフトを導入した日にゃ目も当てらんない。